管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問21
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
ヒトの細胞の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- ミトコンドリアでは、解糖系の反応が進行する。
- 粗面小胞体では、ステロイドホルモンの合成が行われる。
- ゴルジ体では、脂肪酸の分解が行われる。
- リソソームでは、糖新生が行われる。
- iPS細胞 ( 人工多能性幹細胞 ) は、神経細胞に分化できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 粗面小胞体は、リボソームが付着した小胞体のことです。リボソームは、たんぱく質合成が行われるので誤となります。ステロイドホルモンの合成は、リボソームが結合していない滑面小胞体で行われるので誤となります。
3. ゴルジ体は、粗面小胞体から送られてきた分泌たんぱく質に糖鎖を結合させたり、糖鎖の修飾を行っています。脂肪酸の分解は、ミトコンドリアなどで行われるので誤となります。
4. リソソームは、細胞内で古くなった小器官を刷新するために分解したり、細胞外から取り込んだ巨大分子やウイルス・細菌などの分解に関わっています。糖新生は、主に肝臓、一部腎臓の細胞質で行われているので誤となります。
5. iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、さまざまな組織、細胞に分化でき、神経細胞にも分化できるので正となります。
よって正解は、5. となります。
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02
1:ミトコンドリアは、主にATP生成、脂肪酸の分解を行います。解糖系は細胞質で進められます。
2:粗面小胞体では、リソソームたんぱく質、膜たんぱく質、分泌たんぱく質が合成されます。滑面小胞体では、ステロイドホルモンや脂質が合成されます。
3:ゴルジ体は、たんぱく質の加工、糖の付加、選別、分泌、物質の輸送が行われます。脂肪酸は、ミトコンドリアで分解されます。
4:リソソームでは、不要成分が分解されます。糖新生は肝臓などで行われます。
5:正答。iPS細胞 ( 人工多能性幹細胞 )には、人体の様々な組織や臓器の細胞に分化する能力があります。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/人体の構造からの出題です。
1.解糖系の反応は細胞質で行われます。ミトコンドリアではTCA回路、電子伝達系による酸化的リン酸化反応、脂肪酸のβ酸化が行われます。
2.粗面小胞体で合成が行われるのは、分泌たんぱく質です。
3.ゴルジ体ではたんぱく質の加工や修飾、選別、分泌などが行われます。
4.リソソームでは加水分解酵素を使った不要成分の分解が行われます。
5.正しい記載です。iPS細胞はさまざまな細胞への分化や自己複製を行うことができます。
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