管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問25
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- アポ酵素は、触媒作用を示す。
- 酵素のアロステリック部位は、基質を結合する。
- アイソザイムは、ミカエリス定数 ( Km ) が同じ酵素である。
- 酵素の反応速度は、至適pHで最大となる。
- 律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/生体エネルギーと代謝からの出題です。
1.アポ酵素は不活性型なので、活性型のホロ酵素にならないと触媒作用は示しません。
2.酵素のアロステリック部位は基質以外の調節因子となる物質が結合します。
3.アイソザイムとは、同じ反応を触媒するか、構造の異なる酵素のことを言います。
4.正しい記載です。酵素ごとに至適環境は異なります。
5.律速酵素は最も遅い反応を触媒する酵素です。
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02
2. アロステリック部位とは、酵素の活性部位以外の部位のことをいいます。基質を結合するのは、活性部位なので誤となります。
3. 同じ反応を触媒するのに、気質との親和性や酵素たんぱく質の構造が異なるもののことをアイソザイムといいます。基質との親和性を表す数値のひとつにミカエリス定数(Km)があります。アイソザイムはミカエリス定数が同じ酵素ではありますが、ミカエリス定数が同じというだけでなく、酵素たんぱく質の構造が異なるものもアイソザイムのひとつになるので、誤となります。
4. 酵素が最も活性を示すpHを至適pHといいます。よって正となります。
5. 律速酵素は、代謝経路で最も遅い反応に関与する酵素で、その経路全体の反応速度を決定します。よって誤となります。
よって正解は、4. となります。
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03
1:アポ酵素は、補酵素または補欠分子族と結合することで、ホロ酵素となり触媒作用を発揮します。
2:酵素のアロステリック部位は、調節因子(阻害剤や促進因子など)が結合します。
3:アイソザイムは、同一の反応を示し、構造が異なる酵素を指します。
4:正答。至適pHは、酵素の反応速度が最大になるphです。酵素によってphは異なります。
5:律速酵素は、代謝経路で最も遅い反応に関与します。
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