管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
生体エネルギーと生体酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- ATPの産生は、グルコースの異化の過程で起こる。
- 脱共役たんぱく質 ( UCP ) は、AMP産生を抑制する。
- AMPは、高エネルギーリン酸化合物である。
- 電子伝達系の電子受容体は、窒素である。
- グルタチオンは、活性酸素産生を促進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正答。グルコースの異化、つまり解糖系で、1分子から2ATPを生産します。
2:脱共役たんぱく質( UCP )は、ミトコンドリアに蓄積されたH⁺をATP合成酵素の代わりにエネルギーに変えて放出します。そのため、ATP合成は抑制されます。
3:AMPはアデノシン一リン酸、ADPはアデノシン二リン酸、ATPはアデノシン三リン酸です。ATPやADPのリン酸結合が分解されたときに高エネルギーが発生します。
4:電子伝達系の電子受容体は、酸素分子である。
5:グルタチオンは、活性酸素産生を抑制します。
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02
2. 脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリア内膜での酸化的リン酸化反応を脱共役させ、エネルギーを熱として産生する機能があり、ATP産生を抑制するので誤となります。
3. AMPは、高エネルギーリン酸結合を持たず、高エネルギーリン酸化合物ではないので誤となります。高エネルギーリン酸化合物は、ADPやATPのことをいいます。
4. 電子伝達系では、NADH2+やFADH2+の水素が参加されるため、電子受容体は、酸素です。よって誤となります。
5. グルタチオンは、抗酸化作用があり、活性酸素産生を抑制するので誤となります。
よって正解は、1. となります。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/生体エネルギーと代謝からの出題です。
1.正しい記載です。解糖系でATPが産生されます。
2.脱共役たんぱく質はエネルギーをATP合成ではなく熱産生に利用するたんぱく質なので、ATP産生経路は阻害されます。
3.AMPはATPの高エネルギーリン酸結合が加水分解されて生成するので、高エネルギーリン酸化合物ではありません。
4.電子伝達系の電子受容体は酸素です。
5.グルタチオンは活性酸素種を還元して消去します。
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