管理栄養士の過去問
第29回
基礎栄養学 問80
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第29回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
摂取するたんぱく質の量と質の評価に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 無たんぱく質食摂取時にも、尿中へ窒素が排泄される。
- 正味たんぱく質利用率は、吸収された窒素量のうち、体内に保留された割合である。
- アミノ酸価は、含有するアミノ酸総量で決められる。
- アミノ酸インバランスとは、制限アミノ酸の補充で栄養価を改善することである。
- 窒素出納は、エネルギー摂取量の影響を受けない。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/たんぱく質の栄養からの出題です。
1.正しい記載です。体たんぱく質の分解や消耗があるため、無たんぱく質食摂取時にも窒素の排泄は行われます。
2.正味たんぱく質利用率は、摂取した窒素量のうちで体内に保留された割合を示しています。
3.アミノ酸価は第一制限アミノ酸が該当アミノ酸のアミノ酸評点パターンとの比較で、どのくらい含有しているかで決まります。
4.アミノ酸インバランスとは、制限アミノ酸が複数あるうち、1つだけを補充すると、他の制限アミノ酸の要求量が増加してしまうことをいいます。
5.窒素出納はエネルギー摂取量の影響を受けます。
参考になった数15
この解説の修正を提案する
02
無たんぱく質食摂取時にも尿中に窒素は排泄されています。食事から摂取していなくても分解された体たんぱく質や腸内細菌などが考えられるためです。
2.正味たんぱく質利用率とは摂取したたんぱく質のどのくらいの割合が体たんぱく質として保持されていたのかを表す物です。吸収された窒素量のうち、体内に保留された割合は生物価を表します。
3.アミノ酸価とは体たんぱく質の合成に必要な含まれる必須アミノ酸を100としてそれを満たしていないアミノ酸の値のことを言うため、アミノ酸の総量ではなくそれぞれの必須アミノ酸がその量を満たしているかどうかを判断します。
4.アミノ酸インバランスとはアミノ酸を過剰に摂取することでアミノ酸同士のバランスが崩れルコとでアミノ酸が不足していないにもかかわらず欠乏したと身体が錯覚した状態のことをいいます。制限アミノ酸の補充で栄養価を改善するのはアミノ酸の補足効果といいます。
5.窒素出納とは摂取した窒素と身体の中から失われた窒素量のバランスを表した物なのでエネルギー摂取量の影響を受けるといえます。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
03
1:正答。不可避窒素損失量と呼びます。
2:正味たんぱく質利用率は、摂取したたんぱく質のうち、どれくらいが体内に留まっているかを見るものです。
3:アミノ酸価は、アミノ酸評点パターンを基準として、食品のアミノ酸がどの程度不足しているかを数値化したものです。
4:アミノ酸インバランスとは、あるアミノ酸のみを補充した場合に、体内のアミノ酸バランスが崩れてしまうことです。
5:窒素出納は、エネルギー摂取量の影響を受けます。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
前の問題(問79)へ
第29回問題一覧
次の問題(問81)へ