管理栄養士の過去問
第29回
応用栄養学 問104

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

無重力環境 ( 宇宙空間 ) における身体変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 食欲は、増加する。
  • 尿中カルシウム排泄量は、増加する。
  • 筋肉量は、増加する。
  • 循環血液量は、増加する。
  • 血液の分布は、下肢方向にシフトする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 無重力環境では、めまい、嘔吐、食欲減退などの宇宙酔いを起こします。

2. 正解です。無重力環境では骨への負荷がかかりません。そのため、骨吸収が亢進し、尿中へのカルシウム排泄量は増加します。

3. 無重力環境では、筋肉への負荷がかからないので筋萎縮はおこります。そのため筋肉量は減少します。

4. 無重力環境では、下肢の水分が上部へ移動するため、浮腫がおこります。そのため尿量が増加し、循環血液量は減少します。

5. 血液分布は下肢から上肢へシフトします。

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02

無重力環境では、下半身に溜まっている水分の多くが上半身に移動し、血管が浮き出る、むくみなどの症状が見られます。
これにより尿の量が増え、体内で吸収される液体も減るので血液などは減ることになります。
また、長期間、無重力環境にいると骨がもろくなります。

このことをふまえると、

1.食欲は、減少します。

2.骨がもろくなる、つまり骨に含まれるカルシウムが尿中に出ていくということです。
よって、尿中カルシウム排泄量は増加します。
正しい答えとなります。

3.骨だけでなく筋肉にも影響が見られます。
筋肉への負荷が低下するため、筋肉量は減少します。

4.体内で吸収される水分がほとんど尿として排泄されるため、循環血液量は減少します。

5.血液の分布は、上肢方向にシフトします。

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03

正解は 2 です。

応用栄養学/環境と栄養からの出題です。

1.無重力環境では食欲は減退します。

2.正しい記載です。骨密度の低下が懸念されます。

3.筋肉は廃用性萎縮のため減少します。

4.循環血液量は減少します。

5.重力がないため、上半身に血液が分布します。

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