管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問145
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問145 (訂正依頼・報告はこちら)
消化器疾患の術後の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 食道癌術後は、少量頻回食を適用しない。
- 胃切除後は、鉄の吸収障害を起こす。
- 胆のう摘出後は、胆汁の濃縮機能が亢進する。
- 肝臓切除後は、分枝アミノ酸を制限する。
- 結腸切除後は、水分を制限する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.胃切除後は、胃酸による鉄のイオン化が行えないため、吸収障害を起こします。
よって、正しい答えとなります。
3.胆のう摘出後は、胆汁の濃縮機能が低下します。
4.肝臓切除後は、分枝アミノ酸ではなく、芳香族アミノ酸を制限します。
芳香族アミノ酸は肝臓で代謝されるため、その肝臓がないということは体内に芳香族アミノ酸が溜まるということになります。
5.結腸切除により、水の吸収率が低下するため、水分は不足しないように注意する必要があります。
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02
1:食道癌術後は、違和感を感じたり、嚥下に障害が出る可能性があります。このため、のど越しの良いものを細かく刻むなどした食事を、少量頻回食とし、症状に合わせて調節し提供します。
2:正答。胃切除後は、胃酸の分泌が激減することにより鉄の吸収不良が起こります。
3:胆のうの働きは、肝臓で作られた胆汁を濃縮して貯めておき、必要な時に十二指腸に分泌することです。胆のう摘出後は、濃縮機能が著しく低下します。
4:肝臓切除後は、肝臓の機能が低下するため、アンモニアの解毒や、エネルギー源となる分岐鎖アミノ酸を十分に摂取します。芳香族アミノ酸は通常、肝臓で代謝されますが、肝臓切除後はその機能も低下するため、制限します。これにより、フィッシャー比の上昇を狙います。
5:結腸切除後は、水分の吸収が低下するため、適度な水分を摂取する必要があります。
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03
臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。
1.食がつかえることが多いので、少量頻回食が用いられることがあります。
2.正しい記載です。胃酸不足で鉄吸収が阻害されます。
3.胆のう摘出後は胆汁の濃縮は消失します。
4.肝臓切除後は分枝アミノ酸を積極的に摂取します。
5.結腸切除後でも水分は制限せず、適量の摂取に努めます。
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