管理栄養士の過去問
第30回
社会・環境と健康 問8
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
睡眠に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 年をとると、早寝早起きの傾向が強まる。
- 休日に「 寝だめ 」をすることで、睡眠リズムを改善できる。
- 飲酒は睡眠の質を高める。
- レム睡眠の時には、骨格筋は緊張している。
- 睡眠時無呼吸のある人は、高血圧になりやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正答。体内時計のサイクルによる早朝覚醒や、加齢によるメラトニン分泌低下などが原因と考えられています。
2:「寝だめ」が睡眠リズムを改善できるという根拠はありません。むしろ、「寝だめ」をすることで体内時計が狂いやすくなり、日中も眠気を感じやすくなるとされています。
3:飲酒は睡眠の質を低下させることが多いとされています。一時的に眠ることができても、眠りは浅く、早朝覚醒が起こりやすくなります。
4:レム睡眠は、いわば体が眠っている状態です。このとき、骨格筋は弛緩しています。
ノンレム睡眠は、いわば脳が眠っている状態です。このとき、骨格筋の緊張は低下していません。
5:正答。睡眠時無呼吸は、夜間に無呼吸状態が起きることで交感神経が覚醒状態となり、血圧が上昇しやすくなります。また、無呼吸状態によって、胸腔内圧が低下して静脈の血流が増加し、血圧が上昇しやすくなります。
これらが続くと、高血圧疾患にかかりやすくなります。
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02
社会・環境と健康/生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策からの出題です。
1.正しい記載です。体内時計の加齢による変化であると考えられます。
2.睡眠リズムと改善するにはできるだけ日々のムラがない方が望ましいため、寝だめはかえって睡眠リズムを崩してしまいます。
3.飲酒による入眠は眠りが浅くなるので、睡眠の質は高まりません。
4.レム睡眠では骨格筋は弛緩しています。
5.正しい記載です。睡眠時無呼吸は、睡眠中に10秒以上の無呼吸があると症候群とされ、二次的な合併症に高血圧症や虚血性心疾患、脳血管障害などが挙げられます。
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03
2. 休日に「寝だめ」をしても睡眠リズムを改善することはできません。日頃から規則正しい睡眠をとることが大切です。
3. 飲酒は眠りを浅くするなど、睡眠の質をさげます。
4. レム睡眠は浅い眠りで脳は活動していますが、骨格筋の緊張はなくなっている状態です。
5. 正解です。無呼吸状態から呼吸状態になる時に、脳が覚醒してしまうため交感神経が働きます。交感神経が活性化すると、血圧が上昇します。
睡眠時無呼吸では、無呼吸状態から呼吸状態への変化を繰り返すので、高血圧を発症しやすくなっています。
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