管理栄養士の過去問
第30回
社会・環境と健康 問9
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
がんに関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 肝がんの年齢調整死亡率は、近年増えている。
- 乳がん検診の受診率は、50%を超えている。
- 加工肉摂取は、大腸がんのリスク因子である。
- 地域がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。
- 都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会・環境と健康/主要疾患の疫学と予防対策からの出題です。
1.肝がんの年齢調整死亡率は近年減少しています。
2.乳がんの受診率は35%程度で、50%を超えていません。
3.正しい記載です。加工肉の発がん性について、国際がん研究機関が発表をしています。
4.地域がん登録は数値の把握ではなく、がん対策の推進に数値把握などの情報を活かすことを目的としています。
5.正しい記載です。がん基本法では、都道府県は国が策定したがん対策推進基本計画をもとに、都道府県のがん対策推進計画を策定するように、となっています。
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02
2. 乳がん検診の受診率は、増加傾向を示していますが、50%を超えてはいません。国立がん研究センターの調査によると2016年の乳がん検診の受診率は、44.9%です。
3. 正解です。加工肉摂取は大腸がんのリスク因子です。
4. 地域がん登録は、がんの発生状況やがん医療の実態を把握し、がん医療の向上や、がん対策の策定・評価、がん予防研究を行うことを目的としています。1950年頃から始まりました。
5. 正解です。がん対策推進基本計画は、がん対策基本法で、都道府県に策定が義務付けられました。国の基本計画をもとに、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的方向について定めなければいけません。
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03
1:肝がんの年齢調整死亡率は、男女ともに減少しています。
2:乳がん検診は、マンモグラフィ撮影やエコー検査などを行います。受診率は35%程度に留まっています。
3:正答。大腸がんのリスク因子は、家族歴、飲酒、赤肉や加工肉の摂取、肥満などが挙げられます。
4:地域がん登録は多くの自治体で行われており、がんの実態や治療、検診の有効性を評価し、がん対策として役立てることができます。
5:がん基本法により、都道府県では、基本計画に基づき、地域の特性を生かした政策も盛り込みつつ、「都道府県がん対策推進計画」を策定することとなっています。
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