管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。
- エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。
- β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する。
- オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。
- トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. エイコサペンタエン酸もアラキドン酸も炭素数は20です。
また、エイコサペンタエン酸はn-3系多価不飽和脂肪酸、アラキドン酸はn-6系多価不飽和脂肪酸です。
3. β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシル基の炭素の隣の2炭素です。順次2炭素ずつ利用され、アセチルCoA、NADH、FADH2が産生されます。
4. 正解です。オレイン酸(炭素数18、二重結合1つ)は、ヒトの体内で合成されます。
ヒトの体内では、アセチルCoAとマロニルCoAから直鎖状の脂肪酸が産生され、一旦、炭素数16のパルミチン酸で終了します。その後、小胞体でさらに2炭素ずつ炭素が延長されたり、不飽和化が行われたりすることによって、長鎖の多価不飽和脂肪酸が産生されます。
5. トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸です。トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸に水素を付加して硬化油を製造する際に、シス型二重結合の一部がトランス型に変化することで産生されます。
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02
1:パルミチン酸は、飽和脂肪酸です。炭素数は16です。動物性油脂に含まれます。
2:エイコサペンタエン酸の炭素数は20、二重結合数は5(n-3)。アラキドン酸の炭素数は20、二重結合数は4(n-6)です。
3:β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の2つ隣に存在します。カルボキシ基→α→β→γ・・・の順に並んでいます。
4:正答。オレイン酸は、体内で合成することができます。体内で合成できない必須脂肪酸は、リノール酸、α-リノレン酸です。
5:トランス脂肪酸は、水素を添加すると生成する不飽和脂肪酸です。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能からの出題です。
1.パルミチン酸は飽和脂肪酸です。
2.エイコサペンタエン酸もアラキドン酸も炭素数は20です。
3.脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在するのは、α炭素です。
4.正しい記載です。オレイン酸は体内で合成できるため、必須脂肪酸に入っていません。
5.トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸です。
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