管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問19
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
核酸の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- ポリメラーゼ連鎖反応( PCR )法には、プライマーが必要である。
- プロモーターは、mRNAの移動に必要である。
- rRNA( リボソームRNA )は、脂肪酸を運ぶ。
- イントロンは、たんぱく質に翻訳される。
- DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、アデニンである。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. プロモーターは、RNAポリメラーゼによるRNAの転写に関与します。
3. rRNA(リボソームRNA)はリボソームを構成するRNAです。
4. イントロンはたんぱく質に翻訳されません。エクソンが翻訳されます。
RNAポリメラーゼによって転写されたRNAは、イントロンもエクソンも含んだpre-RNAです。
その後、スプライシングによって、イントロンが切り取られ、エクソンだけのRNAになります。
5. シトシンに対応する相補的塩基はグアニンです。アデニンはチミンの相補的塩基です。
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02
1:正答。ポリメラーゼ連鎖反応( PCR )法とは、特定のDNA配列を人工的に10億倍程度に増幅することを可能にした技術のことです。
2本鎖のDNAを短時間の熱処理で1本鎖にし、プライマー(DNAオリゴヌクレオチド)を加えると、1本鎖DNAに相補的に結合します。DNAポリメラーゼにより、この1本鎖DNAを鋳型として2つのプライマーからDNAを合成します。このDNAを再び熱処理して1本鎖にしたら、プライマーを加え・・・これを繰り返すことで、DNA配列を人工的に増幅することができます。
2:プロモーター領域とは、転写を行うRNAポリメラーゼが特異的結合をするDNA配列上領域のことです。この下流域がmRNAへと転写されます。
3:rRNA( リボソームRNA )は、リボソームの基本構造です。たんぱく質の合成を触媒します。
4:イントロンは情報を持たない部位です。たんぱく質に翻訳される情報を持つのは、エキソンです。
5:DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、グアニンです。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能からの出題です。
1.正しい記載です。ポリメラーゼ連鎖反応法とは、特定のDNA配列を人工的に10億倍程度に増幅できるようにした技術です。
2.プロモーターとは、DNAの転写開始に関与する部位のことです。
3.脂肪酸を運ぶのはカルニチンです。
4.イントロンはアミノ酸配列情報を持ちません。
5.シトシンに対応する相補的塩基はグアニンです。
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