管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問32
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
腎疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 急性糸球体腎炎には、A群β溶血性連鎖球菌感染が関与する。
- ショックは、急性腎不全の原因になる。
- 腎代替療法として、血液透析がある。
- ネフローゼ症候群の診断に、脂質異常症は必須条件である。
- 糖尿病腎症2期では、微量アルブミン尿を認める。
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この過去問の解説 (3件)
01
急性糸球体腎炎では、糸球体の炎症によってたんぱく尿や血尿が出ます。
A群β溶血性連鎖球菌は、秋から冬にかけて流行する急性咽頭炎の原因菌です。扁桃や皮膚の炎症がきっかけで糸球体にも炎症を起こします。
2. 正解です。ショックは急性腎不全の原因となります。他にも脱水や薬物、手術などが急性腎不全の原因となります。
3. 正解です。腎臓代替療法として、血液透析や腹膜透析があります。
4. ネフローゼ症候群の診断項目は、
尿たんぱく:3.5g/日以上
血中アルブミン:3.0g/dl以下
です。
5. 正解です。糖尿腎症は程度の軽い順に1期から5期まで分類されています。
2期からは、微量アルブミン尿を認めます。
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02
問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示している点に注意してください。
1:文章の通り。急性糸球体腎炎に特徴的な症状として、乏尿、血尿、浮腫、頭痛、倦怠感が挙げられます。
2:文章の通り。ショックは、体に血液が行き渡らなくなることで起こる危険な状態です。血圧低下や尿量低下が起こり、各細胞がダメージを受けます。
3:文章の通り。透析には、血液透析と腹膜透析がありますが、透析患者のほとんどが血液透析を受けています。
4:正答。ネフローゼ症候群の診断には、タンパク尿と血清総たんぱく・血清アルブミンの項目が必須となります。
5:文章の通り。糖尿病腎症2期は、早期腎症期に該当します。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/腎・尿路系からの出題です。
1.正しい記載です。急性糸球体腎炎の原因はA群β溶血性連鎖球菌感染が最も多く見られます。
2.正しい記載です。出血や脱水、ショックによる循環血流量の減少などで腎前性急性腎不全が起こります。
3.正しい記載です。透析患者のほとんどが血液透析を受けています。
4.ネフローゼ症候群では、脂質異常症は参考条件として診ます。
5.正しい記載です。2期は早期腎症期で、微量アルブミン尿となります。
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