管理栄養士の過去問
第30回
食べ物と健康 問55

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

食品から感染する寄生虫症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 冷凍処理は、寄生虫症の予防にならない。
  • アニサキスは、卵移行症型である。
  • クドアは、ひらめの生食により感染する。
  • 肝吸虫は、不完全調理の豚肉摂取により感染する。
  • サルコシスティスは、鶏肉の生食により感染する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

クドアは生食用生鮮ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫です。
-20℃で4時間以上冷凍するか、中心温度75℃5分以上で加熱することによって、病原性が失われます。

1:-20℃で48時間以上の冷凍で、ほとんどの寄生虫は死滅します。寄生虫症の予防という点では間違っていませんが、加熱処理が確実です。

2:アニサキスは幼虫移行症型の寄生虫です。サケ、サバ、イカ、タラなどの魚に寄生します。60℃1分以上の加熱処理もしくは、-20℃以下で24時間以上で感染を予防することができます。

4:肝吸虫は、淡水魚や甲殻類に寄生します。ブタに寄生するのは有鉤嚢虫で、不完全調理や生食でヒトにも感染します。

5:サルコシスティスはウマに寄生します。ニワトリに寄生するのは鶏回虫です。

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02

正解は 3 です。
食べ物と健康/食品の安全性からの出題です。

1.長時間の冷凍は寄生虫食中毒予防に効果を奏します。

2.アニサキスは幼虫移行型です。

3.正しい記載です。クドアはひらめなどに寄生して、食中毒症状では下痢や嘔吐などを引き起こします。

4.肝吸虫は魚介類摂取から感染します。

5.サルコシスティスは馬に寄生します。馬肉の生食による感染がみられます。

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03

1. 寄生虫の種類や冷凍の方法によっては、寄生虫を死滅させることができません。

2. アニサキスは、体内に入っても成虫にならず幼虫のまま動き回る「幼虫移行症型」です。

3. 正解です。クドアはひらめの生食により感染します。

4. 肝吸虫は、胆管に寄生する吸虫です。淡水魚の摂取しよって感染します。

5. サルコシスティスは馬に寄生します。馬肉の生食によって感染します。

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