管理栄養士の過去問
第30回
基礎栄養学 問71
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
アミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- ロイシンは、糖新生の材料として利用される。
- トリプトファンは、葉酸に変換される。
- 芳香族アミノ酸を代謝する組織は、主に筋肉である。
- 分枝アミノ酸を代謝する組織は、主に小腸である。
- フィッシャー比に用いる血漿芳香族アミノ酸は、フェニルアラニンとチロシンである。
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この過去問の解説 (3件)
01
フィッシャー比は、血漿分岐鎖アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)/芳香族アミノ酸(フェニルアラニン・チロシン・トリプトファン)のモル比で算出されます。
肝硬変や低アルブミン血症などで低下を示します。
1:糖新生は、糖以外の成分からグルコースを生成する代謝のこと。アミノ酸(アラニン・アスパラギン酸など)、乳酸、グリセロールなどを材料とします。
2:葉酸ではなく、セロトニンの誤り。トリプトファンは、5-HTPの後にセロトニンへと変換されます。
3:芳香族アミノ酸は、フェニルアラニン・チロシン・トリプトファン・チロキシン・ヒスチジン。主に肝臓で代謝されます。
4:分岐鎖アミノ酸は、バリン・ロイシン・イソロイシン。主に筋肉で代謝されます。
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02
2. トリプトファンはセロトニンやメラトニンに変換されます。
3. 芳香族アミノ酸を代謝する組織は、主に肝臓です。筋肉で代謝されるアミノ酸は、分岐鎖アミノ酸です。
4. 分岐鎖アミノ酸を代謝する組織は、主に筋肉です。
5. 正解です。フィッシャー比に用いる血漿芳香族アミノ酸は、フェニルアラニンとチロシンです。
フィッシャー比は、分岐鎖アミノ酸 / 芳香族アミノ酸で求められます。肝硬変患者は、肝臓でアミノ酸が代謝されなくなり、かわりに筋肉での分岐鎖アミノ酸の代謝が増えます。そのためフィッシャー比が小さくなります。
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03
基礎栄養学/たんぱく質の栄養からの出題です。
1.糖新生に利用されるのは糖原性アミノ酸ですが、ロイシンはケト原性アミノ酸ですので、糖新生には使われません。
2.トリプトファンを材料とするのは、ナイアシンです。
3.芳香族アミノ酸を代謝するのは肝臓です。
4.分岐アミノ酸を代謝するのは筋肉です。
5.正しい記載です。フィッシャー比は分岐アミノ酸/芳香族アミノ酸のモル比で求められます。芳香族アミノ酸にはフェニルアラニン、チロシン、トリプトファンがあります。
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