管理栄養士の過去問
第30回
基礎栄養学 問75

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

脂質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 食後、血中のキロミクロン( カイロミクロン )濃度は低下する。
  • 食後、肝臓では脂肪酸合成が低下する。
  • 空腹時、血中の遊離脂肪酸濃度は上昇する。
  • 空腹時、脳はケトン体をエネルギー源として利用する。
  • 空腹時、筋肉はケトン体を産生する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 食後、血中キロミクロン(カイロミクロン)濃度は上昇します。

2. 食後、肝臓では脂肪酸合成が上昇します。

3. 正解です。空腹時は貯蔵脂肪の分解が起こるため、血中の遊離脂肪酸の濃度は上昇します。

4. 正解です。通常、脳はグルコースをエネルギー源として利用しますが、空腹時などグルコース濃度が低い時はケトン体を利用します。

5. 空腹時にケトン体を産生するのは、肝臓です。

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02

正解は 3と4 です。
基礎栄養学/脂質の栄養からの出題です。

1.食後は血中のキロミクロン濃度は上昇します。

2.食後は肝臓で遊離脂肪酸濃度が上昇し、合成が促進されます。

3.正しい記載です。空腹で中性脂肪が分解され、遊離脂肪酸濃度は上昇します。

4.正しい記載です。グルコースとケトン体しか脳は利用できないので、グルコースが足りなければケトン体を利用します。

5.肝臓でケトン体を産生して、筋肉や脳に運ばれます。

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03

正解は 3と4 です。

空腹時は、ホルモン感受性リパーゼの働きにより、脂肪組織に蓄えられた遊離脂肪酸がエネルギー源となります。
空腹時は、ケトン体が脳のエネルギー源となります。

1:食事として摂取した脂質は、膵液のリパーゼで分解され、小腸で吸収されます。その後リンパ管に入り、多くのトリアシルグリセロールと、少量のコレステロールを含むキロミクロン( カイロミクロン )になり、全身にトリアシルグリセロールを分配します。

2:低下ではなく亢進の誤り。

5:筋肉ではなく肝臓の誤り。

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