管理栄養士の過去問
第30回
応用栄養学 問87

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

日本人の食事摂取基準( 2015年版 )の科学的根拠に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 系統的レビューの方法を用いた。
  • 各々の栄養素のエビデンスレベルは、異なる。
  • 目安量( AI )の算定根拠は、症例報告が多い。
  • 耐容上限量( UL )の算定根拠は介入研究が多い。
  • 目標量( DG )の算定根拠となる研究の典型的な観察期間は、数か月である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1と2 です。
応用栄養学/食事摂取基準の基礎的理解からの出題です。

1.正しい記載です。疫学研究の中でも信頼性の高い方法が採用されています。

2.正しい記載です。これまでに報告があるものからまとめていくため、エビデンスレベルは同じにはなりません。

3.目安量は推定平均必要量や推奨量が算定できない場合に設定されるので、疫学研究によって得られた多くのヒトに不足が起こらないと考えられる量が設定されます。

4.症例報告などで過剰摂取の害が報告されたもののみが設定されます。

5.期間は数年から数十年と長い年月を要します。

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02

正解は 1と2 です。

系統的レビュー(システマティックレビュー)は、現存の文献に存在するエビデンスを用いて系統的に評価、統合などを行う方法です。バイアスを最小限に抑えることができ、研究成果の情報源として優れたものとなります。

それぞれの栄養素によってエビデンスのレベルは異なります。十分なエビデンスが得られず推定平均必要量と推奨量が設定できない栄養素に関しては、目安量を設定するなどの対策をしています。

3:目安量は、実験研究、疫学研究(介入研究を含む)を算定根拠に設定されました。症例報告を算定根拠とするのは、耐容上限量です。

4:介入研究を主な算定根拠として用いたのは、目標量です。

5:目標量の観察期間は、数年~数十年間。
推定平均必要量、推奨量、目安量の観察期間は、数か月です。

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03

1. 正解です。系統的レビューの手法を用いて、国内外の学術論文並びに入手可能な学術資料を活用しています。

2. 正解です。得られるエビデンスレベルは、栄養素間で異なります。

3. 耐容上限量(UL)の算定根拠は症例報告が多いです。目安量(AI)の算定根拠は、実験研究、介入研究を含む疫学研究が多いです。

4. 耐容上限量(UL)の算定根拠は症例報告が多いです。

5. 目標量(DG)の算定根拠となる研究の典型的な観察期間は数年から数十年です。

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