管理栄養士の過去問
第30回
応用栄養学 問88

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第30回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

成人期に比較して高齢期に起こる変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 消化管機能は、亢進する。
  • 肺活量は、増加する。
  • 血管抵抗は、増大する。
  • 免疫機能は、亢進する。
  • 腎血流量は、増加する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. 消化管機能は、他臓器に比べれば加齢による影響は少ないと言われていますが、成人期に比べれば高齢期で低下します。
誤嚥による肺炎、食道の筋力や運動の低下による逆流性食道炎、消化液の分泌減少による消化吸収不良、大腸の蠕動運動低下による便秘のリスクが高くなります。

2. 加齢とともに呼吸筋力が低下します。そのため呼吸機能検査では、一秒率や肺活量が低下し、残気量が増加します。

3. 正解です。血管抵抗とは、血管内で起こる血液の流れの抵抗です。高齢になると、食生活に関わらず動脈硬化が進行します。その結果、血液の流れが悪くなり血管抵抗が増大します。

4. 高齢期では免疫機能が低下します。免疫細胞であるT細胞を生産する胸腺や、リンパ球を多く含んだ脾臓が、加齢と共に萎縮していくためです。

5. 加齢により腎機能が障害され、腎血流量は減少します。

参考になった数4

02

正解は 3 です。
応用栄養学/成長、発達、加齢からの出題です。

1.消化管機能は低下します。

2.肺活量は低下します。

3.正しい記載です。動脈硬化などにより血管の弾力性が失われ、抵抗が増大します。

4.免疫機能は低下します。

5.腎血流量は減少します。

参考になった数0

03

正解は 3 です。

高齢期には、血管の弾力やしなやかさが失われ、血管が細くなったり固くなってしまいます。そのため、血流が滞り、高血圧や動脈硬化、梗塞などを引き起こします。

1:低下の誤り。胃液の分泌低下や消化酵素機能の低下などにより、消化管機能は低下します。

2:低下の誤り。肺活量とは、予備吸気量、1回換気量、予備呼気量を合わせた、最大の空気量のこと。高齢期では、肺活量は低下しますが、残気量は増えます。これは、筋力の低下と肺の線維化によるもので、すべての空気を出し切ることが難しくなるからです。

4:低下の誤り。免疫機能の低下により、生活習慣病、がん、日和見感染を起こす可能性が高くなります。

5:減少の誤り。ネフロンの数が減少するために、腎臓に流れてくる血液の量も減ります。

参考になった数0