管理栄養士の過去問
第30回
応用栄養学 問91

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

離乳の進め方に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 哺乳反射の減弱は、離乳開始の目安となる。
  • 離乳の開始は、生後5、6か月頃が適当である。
  • フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降とする。
  • 離乳の完了は、乳汁を飲んでいない状態を意味する。
  • 食事量の評価は、成長の経過で行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。
応用栄養学/新生児期、乳児期からの出題です。

1.正しい記載です。哺乳反射は新生児が母乳やミルクを飲みための反射運動で離乳食開始頃に減弱・消滅します。

2.正しい記載です。1日1回1さじずつから始めていきます。

3.正しい記載です。離乳期に不足しがちな栄養素を補給します。

4.離乳の完了は形のあるものをかみつぶすことができるようになって、エネルギーや栄養素のほとんどが食物からとれるようになった状態をいいます。

5.正しい記載です。身体の発育には個人差があるので、成長曲線で確認しながら進めます。

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02

1. 正解です。哺乳反射の減弱は、離乳開始の目安となります。哺乳反射とは、赤ちゃんが生まれた時には既に備わっている反射反応の1つです。赤ちゃんはこの反射反応のおかげで、誰から教えられるわけでもなく母乳を飲むことができます。
哺乳反射には、
探索反射:赤ちゃんの唇、口の周りに何かが触れたり刺激を感じたりすると、その方向に顔を向ける反射
補足反射:探索反射によって乳首の方に顔を向け、口に咥え込む反射行動
吸啜反射:口と唇で咥えた乳首を吸い込む反射
嚥下反射:吸啜反射によって吸い出した母乳やミルクが口に溜まった時に飲み込む反射
の4種類があります。

2. 正解です。離乳の開始は、生後5、6ヶ月頃が適当です。ただし、あくまでも目安なので、必ずこの時期に始めなければならないというわけではありません。

3. 正解です。フォローアップミルクとは、離乳食では摂りきれない栄養を補う目的で飲ませる粉ミルクです。離乳食や母乳でしっかり栄養が摂れているのであれば使用する必要はありません。使用する場合は、生後9ヶ月以降に使用します。

4. 離乳の完了は、形ある食べ物を噛みつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳やミルク以外の食物から摂取できるようになった時期のことをいいます。母乳やミルクを飲んでいても構いません。

5. 正解です。食事量の評価は、成長の経過で評価します。体重や身長が成長曲線のカーブに沿っているかどうかを確認します。

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03

正解は 4 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶため、注意すること。
離乳の完了とは、形ある食物をかみつぶすことができ、エネルギーなど栄養のほとんどを母乳または育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態のことを指します。

1:文章の通り。生後5、6か月頃が目安となります。

2:文章の通り。子供の様子を見ながら、滑らかにすりつぶしたお粥から始め、1日1回1さじずつ摂取させます。

3:文章の通り。離乳食が順調に進まない場合は、不足しがちな栄養素を補うものとしてフォローアップミルクを使用します。

5:文章の通り。

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