管理栄養士の過去問
第32回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

細胞内での代謝とそれが行われる部位の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • クエン酸回路 ーーーーー 細胞質ゾル
  • β酸化 ーーーーーーーー リボソーム
  • たんぱく質合成 ーーーー プロテアソーム
  • 電子伝達系 ーーーーーー ミトコンドリア
  • 解糖 ーーーーーーーーー ゴルジ体

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「電子伝達系 ーーーーーー ミトコンドリア」です。

選択肢1. クエン酸回路 ーーーーー 細胞質ゾル

クエン酸回路ーーーミトコンドリアマトリックス

クエン酸回路は、ミトコンドリアのマトリックスで行われる9段階からなる環状の代謝経路のことです。

選択肢2. β酸化 ーーーーーーーー リボソーム

β酸化ーーーミトコンドリア

脂質は膵臓のリパーゼで消化され、脂肪酸とグリセリンになります。その後、脂肪酸はミトコンドリアに運ばれ、β酸化によってアセチルーCoAにまで代謝されます。

選択肢3. たんぱく質合成 ーーーー プロテアソーム

たんぱく質合成ーーーリボソーム

リボソームとは、mRNAの遺伝情報を読み取って、たんぱく質へと変換する機構である翻訳が行われる場のことをいいます。

選択肢4. 電子伝達系 ーーーーーー ミトコンドリア

電子伝達系ーーーミトコンドリア

解糖やTCA回路により捕捉された水素は、ミトコンドリアにおりて順次エネルギーが低くなるような一連の酵素系の連鎖を経て、最終受容体である酸素に渡されて水になります。酵素系の段階では、ミトコンドリア内膜のたんぱく質や補酵素間で電子のやりとりが起きるため、電子伝達系と呼ばれます。

選択肢5. 解糖 ーーーーーーーーー ゴルジ体

解糖ーーー細胞質

解糖とは、全ての生物に共通して存在する糖の代謝経路のことです。反応は細胞質で行われます。

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02

正解は「電子伝達系 ー ミトコンドリア」です。

選択肢1. クエン酸回路 ーーーーー 細胞質ゾル

クエン酸回路―ミトコンドリア

選択肢2. β酸化 ーーーーーーーー リボソーム

β酸化―ミトコンドリア

選択肢3. たんぱく質合成 ーーーー プロテアソーム

タンパク質合成―リボソーム

選択肢4. 電子伝達系 ーーーーーー ミトコンドリア

電子伝達系―ミトコンドリア

選択肢5. 解糖 ーーーーーーーーー ゴルジ体

解糖―細胞質

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03

正解.「電子伝達系 ー ミトコンドリア」

選択肢1. クエン酸回路 ーーーーー 細胞質ゾル

誤りです。

クエン酸回路は、ミトコンドリアのマトリックスで代謝されます。解糖系が、細胞質ゾルで代謝が行われるので、組み合わせとしては正しくありません。

選択肢2. β酸化 ーーーーーーーー リボソーム

誤りです。

脂肪酸がミトコンドリアへ運ばれ、ミトコンドリアのマトリックスでβ酸化が行われます。リボソームとは、たんぱく質合成の場をなす細胞小器官であり、組み合わせとしては正しくありません。

選択肢3. たんぱく質合成 ーーーー プロテアソーム

誤りです。

たんぱく質合成場所は、リボソームです。そしてプロテアソームは、たんぱく質を選択的に分解する細胞内装置なので、組み合わせとしては正しくありません。

選択肢4. 電子伝達系 ーーーーーー ミトコンドリア

ミトコンドリア内膜で、電子が電子伝達系を通って酸素に渡され、酸素は水に還元されます。

選択肢5. 解糖 ーーーーーーーーー ゴルジ体

誤りです。

解糖は、糖の代謝経路の事で、反応は細胞質で行われます。ゴルジ体は、たんぱく質を分類したり、リソソームあるいは細胞質に振り分ける働きをするので、組み合わせとしては正しくありません。

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