管理栄養士の過去問
第32回
食べ物と健康 問57
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問57 (訂正依頼・報告はこちら)
カンピロバクターとそれによる食中毒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 潜伏期間は、サルモネラ菌よりも短い。
- 大気中で増殖する。
- 耐熱性エンテロトキシンを産生する。
- 芽胞を形成する。
- 人畜共通感染症の原因菌である。
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この過去問の解説 (4件)
01
解説
(1) カンピロバクター菌の潜伏期間は2~4日程度です。
サルモネラ菌の潜伏期間は12~24時間です。
カンピロバクター菌の潜伏期間は、サルモネラ菌の潜伏期間よりも長いです。
(2) カンピロバクター菌は、微好気性菌なのですが、酸素濃度が約20%程度の大気中では増殖することができません。
(3) 耐熱性エンテロトキシンを産生するのは、黄色ブドウ球菌が産生する毒素であり、カンピロバクター菌は感染型の食中毒を起こします。
(4) 芽胞を形成する芽胞形成菌はボツリヌス菌、ウェルシュ菌、セレウス菌です。
(5) カンピロバクター菌はペットを含むあらゆる動物の腸内に存在します。
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02
1.潜伏期間は約1日~7日です。他の菌と比べて長いのが特徴。サルモネラ菌は12~24時間です。
2.大気中では増殖しません。
3.エンテロトキシンを生成するのは黄色ブドウ球菌などです。
4.芽胞は形成しません。
芽胞を形成するのはセレウス菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌などです。
5.人畜共通感染症です。
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03
(1)×
潜伏期間はサルモレラ菌が約12~24時間に対してカンピロバクターは約1日~7日と他の菌と比べて長いのが特徴です。
(2)×
カンピロバクターは大気中では増殖できません。
(3)×
カンピロバクターはエンテロトキシンを産生することはできません。
エンテロトキシンは黄色ブドウ球菌などから産生されます。
(4)×
カンピロバクターは芽胞は形成しません。
ウェルシュ菌などが芽胞を形成します。
(5)〇
正解です。
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04
カンピロバクターは人を含むあらゆる動物の腸内に常在している菌です。
1:× カンピロバクター中毒における潜伏期間は2日〜7日です。サルモネラ菌中毒における潜伏期間は12〜24時間です。
2:× 微好気性菌であるため、酸素濃度5%の微好気的条件においてのみ増殖が可能です。
3:× 耐熱性エンテロトキシンを産生するのは黄色ブドウ球菌です。
4:× 芽胞は形成しません。
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