管理栄養士の過去問
第32回
基礎栄養学 問80
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
血液中のカルシウム濃度の変化とその応答に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- カルシウム濃度が低下すると、カルシトニンの分泌が高まる。
- カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDの産生が高まる。
- カルシウム濃度が低下すると、腎臓におけるカルシウムの再吸収が抑制される。
- カルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺ホルモン( PTH )の分泌が促進される。
- カルシウム濃度が上昇すると、骨吸収が促進される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDの産生が高まる。」です。
×
カルシトニンにはカルシウム濃度を低下させる働きがあります。
よってカルシウム濃度が低下すると、これ以上低下させないようにカルシトニンの分泌が弱まります。
〇
正解です。
×
カルシウム濃度が低下すると、腸管におけるカルシウムの再吸収が促進されます。
×
副甲状腺ホルモンはカルシウム再吸収の促進をします。
よってカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンの分泌は促進されます。
×
骨吸収は副甲状腺ホルモンと同じ働きのため、カルシウム濃度が上昇すると、骨吸収は抑制されます。
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02
正答は(カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDの産生が高まる。)です。
カルシウム濃度が上昇すると、甲状腺ホルモンのカルシトニンの分泌が高まります。
カルシトニンは、骨からのカルシウムの放出を抑制するホルモンのためです。
カルシウム濃度が低下すると、活性ビタミンDの産生が高まります。
活性型ビタミンDは骨の形成を促進するため、カルシウム濃度が低下するとそれを補うために産生が高まります。
カルシウム濃度が低下すると、腎臓におけるカルシウムの再吸収が促進されます。
これは、副甲状腺ホルモンであるパラソルモンの作用です。
カルシウム濃度が上昇すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が抑制されます。
副甲状腺ホルモンのパラソルモンは、骨形成に働く作用をもつホルモンのため、血液中のカルシウム濃度の上昇により抑制されます。
カルシウム濃度が上昇すると、骨吸収は抑制されます。
骨吸収とは、骨を壊す、破骨作用のことです。
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03
答えは「カルシウム濃度が低下すると、活性型ビタミンDの産生が高まる。」です。
血中カルシウム濃度が低下すると、骨吸収(骨からカルシウム流出)が、
血中カルシウム濃度が上昇すると、骨形成(骨へのカルシウム沈着)が起こります。
✖ カルシトニンは、骨形成を促進するホルモンです。カルシウム濃度が上昇すると、カルシトニンの分泌が高まります。
〇 活性型ビタミンDは、腎臓や腸管でのカルシウムの吸収に関与し、血中カルシウムを上昇させます。カルシウム濃度が低下すると、カルシウムを体内にとどまらせたいので、活性型ビタミンDの産生が高まります。
✖ カルシウム濃度が低下すると、骨吸収に関与する副甲状腺ホルモン(PTH)の働きにより、活性型ビタミンDが増加し、腎臓におけるカルシウムの再吸収が促進されます。
✖ 上記のように、カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が促進されます。PTHは骨吸収を促進させてカルシウム濃度を上昇させます。
✖ カルシウム濃度が上昇すると、骨形成が促進され、血中カルシウム濃度は低下します。
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