管理栄養士の過去問
第32回
応用栄養学 問93
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
幼児期の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 基礎代謝基準値( kcal/kg体重/日 )は、成人より低い。
- 推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。
- 間食は、幼児の好きなだけ摂取させてよい。
- 咀しゃく機能は、1歳頃に完成される。
- クワシオルコル( kwashiorkor )では、エネルギー摂取量が不足している。
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この過去問の解説 (3件)
01
(1)✖ 基礎代謝基準値( kcal/kg体重/日 )は、幼児期の方が成人より高いです。
(2)〇 17歳までの推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含みます。
(3)✖ 間食は、食事で摂取しきれない栄養素を補うものとして考えます。
(4)✖ 咀しゃく機能は、乳歯が生えそろう3歳頃から、5歳頃にかけて徐々に完成されます。
(5)✖ クワシオルコル( kwashiorkor )は、エネルギーはほぼ充足していますが、たんぱく質摂取量が不足している状態で、発育不良や免疫力の低下、腹部の浮腫がみられます。
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02
解説
(1) 幼児期の基礎代謝基準値は、成長のスピードが早いため成人より高いです。
(2) 推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含みます。
(3) 間食の量の目安は、1~2歳で100~150kcal(総エネルギー比15~20%)、3~5歳は200~260kcal(総エネルギー比10~15%)です。
好きなだけ摂取させてしまうと、望ましくない食生活が定着してしまうため、避けた方が良いです。
(4) 咀嚼機能は、歯の生え揃う2歳半頃から3歳にかけて完成されます。
(5) クワシオルコルでは、たんぱく質摂取量が不足しています。
エネルギー摂取量は十分にある状態で、たんぱく質摂取量が不足しているため、体重、体脂肪などは変化しませんが血中たんぱく質濃度が低下し浸透圧が低下するので浮腫が発生します。
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03
基礎代謝基準値は成人より、大きく成長する幼児期の方が高いです。
(2)〇
(3)×
幼児の間食は大切なエネルギー源ですが、1日15%を目安とします。
(4)×
咀嚼機能は3歳頃に完成します。
(5)×
クワシオルコルはエネルギーは充足していますが、たんぱく質が不足している状態のことです。
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