管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問127

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問127 (訂正依頼・報告はこちら)

胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 高脂肪食の摂取を勧める。
  • かんきつ類の摂取を勧める。
  • 分割食を勧める。
  • コルセットの着用を勧める。
  • 食後すぐの仰臥位を勧める。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「3」

1.(誤)高脂肪食は胃内滞留時間が長く、胃酸分泌が促進されるため胃酸の逆流が起こりやすくなります。

2.(誤)酸度の高いかんきつ類は胸やけをおこしやすいので、摂取は控えます。

3.(正)分割食にすることで、胃内に食物が滞留する時間が減り、胃酸の分泌量も減らすことができるので効果的です。

4.(誤)腹部を締め付けるコルセットの着用は、腹部圧を高め、逆流を起こしやすくします。

5.(誤)食後すぐに仰臥位(仰向け)になると、胃から食道への逆流が起きやすいので、
座位(座った体勢)かファーラー位(身体を後ろに15~30度倒した寄りかかるような体勢)が望ましいです。

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02

正解:「3」

1:高脂肪食は胃内滞留時間が長く、逆流を起こしやすくなります。

2:柑きつ類など刺激のあるものは胃の負担になるため、避けることが望ましいです。

3:正解です。
分割食にすることで消化にかける胃の負担軽減が期待できます。

4:コルセットは腹圧が上昇してしまうため、胃が圧迫され、逆流しやすくなります。

5:食後すぐに横になると逆流を起こしやすくなってしまうため、仰臥位は逆効果です。
逆流防止には、背中を起こしたファーラー位が望ましいとされます。

参考になった数3

03

正解は【3】です。

胃食道逆流症とは、胃内容物が食道に逆流することにより様々な愁訴を訴える疾患の総称です。

1.(誤)高脂肪食や高蛋白食は胃酸分泌を刺激し、下部食道括約筋弛緩を起こしやすくなります。

2.(誤)かんきつ類などの刺激物は胃液の分泌を促進させるため摂取は控えた方がよいです。

3.(正)腹圧が上がると、食道に胃酸が逆流しやすくなるため、上げないためにも分割食はお勧めです。

4.(誤)コルセットの着用は腹圧を上昇し、悪化の原因になります。

5.(誤)食後は立位または、座位とし、仰臥位は食後時間が経ってからにしたほうがよいです。

参考になった数1