管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問142
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問142 (訂正依頼・報告はこちら)
褥瘡に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 評価法には、DESIGN RⓇがある。
- 肩甲骨部は、好発部位である。
- 十分なエネルギー摂取が、必要である。
- 滲出液がみられる時には、水分制限を行う。
- 予防には、除圧管理が有効である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(正)DESIGN RⓇとは、褥瘡の色、深さ、浸出液の量、範囲などから重症度を判別するための共通の判別方法です。
2.(正)褥瘡は皮下脂肪組織が少なく骨が突出している部位に発生しやすい傾向があります。肩甲部の他、後頭部、肘頭部(ひじ)、仙骨部(腰の上部)、坐骨部(腰の下部)、かかと、などにできやすいです。
3.(正)低栄養は褥瘡を発生させやすくします。よって十分なエネルギー摂取が必要となります。
4.(誤)誤りです。脱水は褥瘡悪化の原因となります。よって制限ではなく、こまめな水分の摂取が必要となります。
5.(正)褥瘡は長時間同じ場所に圧力がかかることで発生します。よって予防には、定期的な体勢の変更などの除圧管理が有効です。
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02
1:評価法には、DESIGN RⓇがあります。重症度や経過を評価します。
その他にも深達度評価に用いるNPUAP分類も知られています。
2:褥瘡は皮下脂肪組織が少なく骨が突出している部位に発生しやすいとされています。肩甲部の他、後頭部、肘頭部、仙骨部、坐骨部等にできやすいです。
3:低栄養は褥瘡発生における重要な危険因子のひとつです。
炎症期・滲出期には特に十分なエネルギーとたんぱく質の摂取が必要となります。
4:正解です。
脱水は褥瘡を悪化させる要因となり得るため、25~35ml/体重kg/日の最低水分量を確保し、調整を行います。
5:同じ部位に体圧が長時間かかることにより虚血状態となって起こるため、体位交換等の除圧管理は効果的です。
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03
1.(正)評価法には、DESIGN RⓇがあります。
DESIGN RⓇとは、日本褥瘡学会によって作られた評価法です。
2.(正)肩甲骨部や後頭部、尾骨部、腸骨部、肘頭部など身体の出っ張っていたり、寝ている時に圧がかかりやすいところが好発部位といわれています。
3.(正)エネルギーが不足すると褥瘡が悪化します。
褥瘡部からたんぱく質や水分の喪失が認められるため十分にエネルギーを摂取することが必要になります。
4.(誤)脱水になると、褥瘡悪化の原因となるため、水分はこまめに摂取する必要があります。
5.(正)同じ部位が長時間圧がかからないよう、定期的に体位を変え、耐圧を分散させることが褥瘡予防に有効です。
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