管理栄養士の過去問
第32回
公衆栄養学 問159
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問159 (訂正依頼・報告はこちら)
A市保健センターで企画する、男性の肥満者を対象とした生活習慣病予防教室のプロセス評価の指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 糖尿病の有病率
- 肥満者( BMI 25kg/m2以上 )の割合
- 野菜の摂取量
- 教室への参加率
- 身体活動量
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この過去問の解説 (3件)
01
評価の種類には、
①構造(ストラクチャー)
・計画を行う前の、準備段階の評価
②過程(プロセス)
・実施中の評価
③結果(アウトカム)
・実施後の評価
の3種類で表すものと
①企画評価
・企画した計画が妥当なものだったかを見る評価。
(例、ライフスタイルに合った方法だったか)
②経過評価
・企画通りにプログラムが行われているのかを見る評価。
(例、全5回の栄養指導の3回目の時点で、どのぐらいの参加者がここまでの指導を理解できていたか)
③影響評価
・プログラムによって対象者の行動がどのように変化したか。
(例、栄養指導を受けて、対象者の食習慣がどのように変化したか)
④結果評価
・プログラムによって、対象者の健康状態がどのように変化したか。
(例、血圧の低下、血糖値の改善など)
⑤経済評価
・プログラムにかかった費用は、内容と合わせて妥当かどうか。
(例、糖尿病教室の内容とかかる費用など)
の5種類であらわすものがあります。
1.(誤)糖尿病の有病率の変化は、数値が改善したかを見るもので、結果評価になります。
2.(誤)肥満者の割合は、数値が改善したかを見るもので、結果評価になります。
3.(誤)野菜の摂取量は、計画を受けて対象者の食習慣が変わったかを見るもので、影響評価になります。
4.(正)教室への参加率は、プログラム実施中の参加者の理解度を見るもので、経過評価になります。
5.(誤)身体活動量は、計画を受けて対象者の生活習慣がどのように変わったのかを見るもので、影響評価になります。
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02
評価には5種類あります。
①企画評価 目標設定や学習内容など事前の準備は適切か。
②経過評価 企画通りにプログラムが行われているか。プロセス評価ともいう。
③影響評価 プログラムを実施したことにより具体的な行動に結びついたか。
④結果評価 プログラムを実施し行動や環境が変わったことにより健康状態やQOLに変化が見られたか。
⑤経済評価 プログラムにかかった費用は適当か。
これらから
(1) 糖尿病の有病率は結果評価の指標です。
(2) 肥満者の割合は結果評価の指標です。
(3) 野菜の摂取量は影響評価です。
(4) 教室への参加率は経過評価(プロセス評価)の指標です。
(5) 身体活動量は影響評価の指標です。
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03
(1)✖ 生活習慣病予防教室ですので、長期的にフォロー調査を行えば糖尿病の発症率の減少に貢献したか確認できると考えられますが、この集団の糖尿病の有病率は評価の対象にはなりません。
(2)✖ 教室参加者で肥満者の割合が減少したかどうかは、プロセスではなく結果の評価です。ただし、教室参加中また参加後のリバウンドも考えられることから、体重変化だけでの評価には危険も伴います。
(3)✖ 野菜摂取量の評価は、教室の参加により食生活が変化したかを反映し、プロセス評価ではなく結果の評価としては適切でしょう。
(4)〇 教室への参加率はプロセス評価として適切と考えられます。
(5)✖ 身体活動量の評価は、教室による生活習慣の変化を反映するので、プロセスではなく結果の評価としては適切でしょう。
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