管理栄養士の過去問
第33回
社会・環境と健康 問1
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問題
第33回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
国内外の公衆衛生・予防医学に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
- ジョン・スノウは、結核の流行様式を解明した。
- プライマリヘルスケアは、アルマ・アタ宣言で示された。
- ヘルスプロモーションは、ウインスローにより提唱された。
- わが国の国民皆保険は、第二次世界大戦前に確立された。
- わが国の保健所の数は、近年増加している。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「プライマリヘルスケアは、アルマ・アタ宣言で示された。」です。
× ジョン・スノウはコレラの原因感染経路を特定しました。
○ 1978年に「すべての人々に健康を」をスローガンに提唱されました。
× ウインスローは公衆衛生の定義をかかげた人物で、ヘルスプロモーションはWHOによりオタワ憲章において提唱されました。
× 国民皆保険は第二次世界大戦(1945年)前ではなく、1961年から始まりました。
× 平成8年を境目に減少傾向にあります。
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02
正解は「プライマリヘルスケアは、アルマ・アタ宣言で示された。」です。
(×)ジョン・スノウはコレラの予防対策を実施した人です。イギリスの人で、コレラ菌が発見される30年前に仮説を立て、水道の蛇口を閉鎖することでコレラを収束させました。「疫学」の先駆けともいわれています。
(○)アルマ・アタ宣言は1978年WHO・Unicef国際会議において出されました。主に発展途上国を対象とし、医師不足・高度医療のための医療資源不足の問題に対応しています。地域の事情に合った適正技術を導入することを重視しています。
(×)ヘルスプロモーションは1986年のオタワ憲章において提唱されました。主に先進国が対象で、生活習慣病を主体とした慢性疾患が大きな問題とされています。自らの健康をコントロールする能力を高める活動に重点が置かれています。
ウインスローは、1949年「公衆衛生の定義」を掲げた人です。
(×)国民皆保険制は1961年からです。(終戦が1945年:戦前にこの制度があると戦死者への保険が困ると想像してみたら年号を覚えていなくても×にできると思います。)国民健康保険法が改正されたことがきっかけです。日本の保険・医療制度の特徴(国民皆保険制・現物給付が原則・社会保険方式)の1つです。
(×)平成8年頃から減少傾向があります。代わりに、市町村の保健センターや類似施設数が平成15年頃まで上昇しています。
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03
正解は「プライマリヘルスケアは、アルマ・アタ宣言で示された。」です。
✕
ジョン・スノウは、結核ではなく、コレラの流行様式を解明しました。
〇
プライマリヘルスケアとは、人間の健康について、格差や不平等な考えは認められないという基本精神に基づいたヘルスケアであり、アルマ・アタ宣言で示されました。
✕
ヘルスプロモーションは、ウインスローではなく、世界保健機関(WHO)により提唱されました。
ウインスローは、公衆衛生の定義を提唱しました。
✕
日本の国民皆保険は、第二次世界大戦の前ではなく、後である1961年(昭和36年)に確立されました。
✕
日本の保健所の数は、近年減少しています。
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