管理栄養士の過去問
第33回
栄養教育論 問100
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問題
第33回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
運動部に所属する高校生で、行動変容ステージが無関心期(前熟考期)の者に対し、栄養サポートを行うことになった。トランスセオレティカルモデルに基づいた支援内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 食事内容の改善が競技力向上に及ぼすメリットを考えさせる。
- コンディションが悪くて負けた時の悔しさを想像させる。
- 食事内容の改善に取り組むことをチーム内で宣言させる。
- 練習量が多い日はあらかじめ補食を用意させる。
- 食事内容の改善に家族の協力が得られるかを考えさせる。
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この過去問の解説 (3件)
01
トランスセオレティカルモデルは5段階に区分されます。
無関心期はその中でも、STEP1の「行動変容について何も考えておらず関心のない段階(6か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない時期)」に分類されます。
この無関心期の人に対しては、以下のようなはたらきかけをし、次のステップである関心期につなげます。
・健康に関する情報や知識の提供をし、本人の意識を高める(意識の高揚)
・行動しないとどんな悪影響があるかの脅威を感じてもらう(感情的経験)
・行動変容の有無が周囲の環境にどのような影響を与えるのか再評価をしてもらう(環境の再評価)
その他4つの段階として、STEP2:関心期(熟考期)・STEP3:準備期・STEP4:実行期・STEP5:維持期があります。
自分にとってどのような影響があるのかを考えさせることは「自己の再評価」なので、関心期から準備期につなげる支援です。
行動しないとどんな悪影響があるかの脅威を感じてもらうという「感情的経験」なので、無関心期から関心期につなげる支援です。
望ましい行動を実行するために周りに宣言をさせるという「自己の解放」なので、準備期から実行期につなげる支援です。
あらかじめ補食を用意させることは、健康行動をとるきっかけとなる刺激を増やす刺激統制であり、実行期から維持期につなげる支援です。
家族の協力が得られるか考えさせることは、健康行動をするにあたって周りの支援を利用する援助関係であり、実行期から維持期につなげる支援です。
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02
正解は≪コンディションが悪くて負けた時の悔しさを想像させる。≫です。
意思決定バランスという行動変容技法です。
○
目標宣言という行動変容技法です。
実行期か維持期のアプローチ方法です。
実行期のアプローチ方法です。
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03
正解は【コンディションが悪くて負けた時の悔しさを想像させる。】です。
食事内容の改善が競技力向上に及ぼすメリットを考えさせる:これは「意志決定バランス」という行動変容技法です。
コンディションが悪くて負けた時の悔しさを想像させる。:○
食事内容の改善に取り組みことをチーム内で宣言させる。:これは「目標宣言」という行動変容技法で、主に「準備期」への働きかけです。
練習量が多い日はあらかじめ補食を用意させる。:これは、「実行期」または「維持期」のアプローチ方法です。
食事内容の改善に家族の協力が得られるかを考えさせる。:「実行期」のアプローチ方法です。
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