管理栄養士の過去問
第33回
栄養教育論 問103

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問題

第33回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

栄養カウンセリング中の肥満症患者の発言である。行動変容への動機づけの高まりを示す発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 最近、また体重が増えてしまったんですよね。
  • 水を飲んでも太る体質なんですよね。
  • 太る原因は、ストレスが多いからでしょうかね。
  • やはり、甘いものを控えた方が体重は減りますよね。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.体重が増えたという報告からは、行動を変容しようという姿勢が見えないので×です。

2 . 体質を言い訳にしている発言からも、行動を変容しようという姿勢が見えないので×です。

3 . 太る原因を自分自身で推測しているだけで、行動を変容しようという姿勢が見えないので×です。

4 .体重を減らすためにどうしたらいいのかを考え発言していることから、動機づけの高まりを感じられるので〇です。

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02

正解は【4】です。

1 . 最近、また体重が増えてしまったんですよね。
「体重が増えた」という状況に嘆いているのみで、
この発言は行動変容への動機づけの高まりではありません。

2 . 水を飲んでも太る体質なんですよね。
根拠のない理由で、「食事による肥満改善は無理だ」
と考えているように感じさせる発言です。
この発言からは、行動変容への動機づけの高まりは到底感じられません。

3 . 太る原因は、ストレスが多いからでしょうかね。
肥満の理由を、ストレスが原因とすり替えて考えてしまっています。
食事療法への意欲は低く、行動変容への動機づけの高まりではありません。

4 . やはり、甘いものを控えた方が体重は減りますよね。
「甘いものを控える=悪い行動を改善する」という意識が芽生え、
行動変容への動機づけの高まりを示す発言です。

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03

正解:4

行動変容とは、健康の維持・増進のために、行動やライフスタイルを望ましいものに改善していくことです。
正しい知識や情報を得ることや、成功経験(実際に行動を行い、上手くできたという経験のこと)やモデリング(自分と似ている人が、ある行動をうまく行っているのを知ることで、“自分にもうまくできそうだ”と思うこと)で自己効力感を高めることなどによって、行動変容のための動機づけがなされます。

 1:“また体重が増えてしまった”というネガティブな発言からは行動変容への動機づけの高まりを感じられません。

 2:食事療法では無理だ、というような発言であり、動機づけの高まりを感じられません。

 3:ストレスのせいにするだけの発言からは動機づけの高まりを感じられません。

◎4:“甘いものを控えると体重が減る”という正しい理解をしており、行動変容への動機づけの高まりを感じられます。

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