管理栄養士の過去問
第33回
栄養教育論 問113

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問題

第33回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

保育所での食育推進計画の策定にあたり、園児の保護者に対し、プリシード・プロシードモデルに基づいたアセスメントを実施した。アセスメント内容とその項目の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 幼児の体格 ―――――――――――――― 準備要因
  • 幼児食について相談できる人の有無 ――― 強化要因
  • 保護者の調理の知識 ―――――――――― 実現要因
  • 保護者の共食に対する考え ――――――― 行動と生活習慣
  • 保護者の持つボディイメージ ―――――― 健康

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この過去問の解説 (3件)

01

プリシード・プロシードモデルは、最終目標を生活の質(QOL)の向上とし、「立案→実施→評価」を体系的に示した健康増進プログラムです。
◆プリシード…事前アセスメント(問題点の抽出など)
◆プロシード…教育の実施と評価(影響・過程・結果)

アセスメントでは、行動や環境に影響を与える要因を分析します。
◆準備要因:行動の動機づけに必要な要因(知識や信念など)
◆強化要因:行動の実行を継続するための要因(周囲のサポートなど)
◆実現要因:行動を実現するために必要な要因(道具や資源など)


以上から解答は次の通りです。

1 . 幼児の体格
×体格は、健康の指標です。

2 . 幼児食について相談できる人の有無
○周囲のサポートなので、強化要因です。

3 . 保護者の調理の知識
×知識があるかは、準備要因です。

4 . 保護者の共食に対する考え
×考え方(信念)は、準備要因です。

5 . 保護者の持つボディイメージ
×考え方(信念)は、準備要因です。

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02

正解:2

プリシード・プロシードモデルとは、ヘルスプロモーションの計画、実施、評価の流れを示したもので、最終目標とする“QOLの向上”までを第1〜8段階に分けています。
第1〜4段階が「プリシード(事前アセスメントと計画策定)」、第5〜8段階が「プロシード(実施から評価)」にあたります。

出題の“アセスメント”が該当する第1〜4段階は以下のようになっています。

▽第1段階:社会アセスメント
 →対象集団の“QOLの向上”とは何かアセスメントする。
▽第2段階:疫学アセスメント
 →健康状態や、それに影響を及ぼす「遺伝的要因」「行動・ライフスタイル」「環境要因」をアセスメントする。
▽第3段階:教育&エコロジカルアセスメント
 →第2段階の「行動・ライフスタイル」や「環境要因」に影響を及ぼすものを3つに分けてアセスメントする。
  ・準備要因:知識、信念、価値など、行動変容にあらかじめ必要とされる要因。
  ・強化要因:家族や周囲のサポート、行動後の達成感や報酬など、行動を継続するための要因。
  ・実現要因:行動を実行するための技術や社会資源の要因。
▽第4段階:運営・政策アセスメントと介入調整
 →運営面(組織、時間、人的資源など)、政策面(法規、既存プログラムなど)に問題がないかを検討し、また、これまでのアセスメント結果から必要な介入を調整する。

 1:幼児の体格 ― 健康状態のアセスメントです。

◎2:幼児食について相談できる人の有無は強化要因にあたるため、正しい選択肢です。

 3:保護者の調理の知識 ― 準備要因のアセスメントです。

 4:保護者の共食に対する考え ― 準備要因のアセスメントです。

 5:保護者の持つボディイメージ ― 準備要因のアセスメントです。

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03

1.幼児の体格 ―――――――――――――― 健康状態へのアセスメントであり×です。

2 . 幼児食について相談できる人の有無 ――― 強化要因のアセスメントとなり〇です。行動を続けるモチベーションになります。

3 . 保護者の調理の知識 ―――――――――― 保護者の調理能力を知ることは準備要因のアセスメントとなり×です。

4 . 保護者の共食に対する考え ―――――――保護者の考えを知ることは準備要因のアセスメントとなり×です。

5 . 保護者の持つボディイメージ ―――――― 保護者の考えを知ることは準備要因のアセスメントとなり×です。

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