管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問87

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

成長・発達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 精神機能の変化の過程を、成長という。
  • 身長が伸びる過程を、発達という。
  • 臓器発育は、一定の速度で進む。
  • 身長が急激に伸びる時期は、成人までに2回存在する。
  • 体重1kg当たりの体水分量は、新生児期より学童期で多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.精神機能の変化の過程は、精神発達と言います。発達段階における各時期には特徴的な事柄とその時期に直面するであろう課題があり、子どもたちと接するときにはその発達段階を考慮する必要があります。


2.身長が伸びる過程は、成長と言います。成長とは身体の量的な増大のことを意味しています。


3.臓器発育は一定の速度で進むのではなく、新生児期に一番伸びて、次いで思春期に発育します。また臓器別に特有の速度を持って発育し、おおまかに神経型、一般型、生殖型、リンパ型の4つに分類することができます。


4.正解です。身長が急激に伸びる時期は成人までに2回存在します。1回目は、生まれてから生後1年の間です。この間身長は約1.5倍、体重は約3倍になると言われています。2回目は思春期(成長期)です。女子では10~12歳ごろ、男子では12~14歳ごろのおよそ2年間と言われています。


5.体重1kg当たりの体水分量は新生児期で最も多く、年を重ねるごとに減少していきます。体水分量は新生児期ではおよそ80%、学童期ではおよそ60%と言われています。

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02

正解は 4 です

1:誤
精神機能の変化の過程は精神発達です。

2:誤
身長が伸びる過程を成長といいます。

3:誤
臓器発育は、臓器によって発育の速度が異なります。
スキャモンの発育曲線の成長パターンにおいて、
神経型では出生後に急激に上昇して成長期には100%に達します。
生殖型では思春期に急激な上昇がみられます。
リンパ型では思春期に最も高くなり、徐々に低下します。

4:正
身長はスキャモンの発育曲線の成長パターンにおいて一般型に含まれます。
生まれてすぐの時期と思春期に大きく成長します。

5:誤
体重1㎏当たりの体水分量は新生児期が約80%と最も多くなります。
年齢を重ねるごとに体水分量は減少します。

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03

正答は(4)

1.(誤)
精神機能の変化の過程を、精神発達といいます。

2.(誤)
身長が伸びる過程を、成長といいます。

3.(誤)
臓器発育は、臓器によって異なり、その速度も一定ではありません。
臓器の発育時期と速度をグラフで示したものがスキャモンの発育曲線です。
スキャモンの発育曲線では、20歳時点での発育を100%としたときの成長パターンを一般型、神経型、生殖型およびリンパ型の4つに分類して表現しています。

4.(正)
身長が急激に伸びる時期は、成人までに2回存在するといわれています。
身長の成長は、スキャモンの発育曲線では一般型に分類されます。
それによると、1回目は生まれてから数年の間で、2回目は12歳頃からの思春期と呼ばれる時期です。

5.(誤)
体重1kg当たりの体水分量は、学童期より新生児期で多いといわれています。
体重1kg当たりの体水分量は、学童期で約60%、新生児期で約80%であるといわれています。

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