管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問95

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問95 (訂正依頼・報告はこちら)

嚥下機能が低下している高齢者において、最も誤嚥しやすいものはどれか。1つ選べ。
  • 緑茶
  • ミルクゼリー
  • 魚のムース
  • 野菜ペースト

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です

1:正
誤嚥しやすい食形態として、水やお茶などのさらさらとした液体が挙げられます。

2:誤
ゼリー食は食事を寒天やゼラチンで固形状にして作る、介護食のひとつです。

3:誤
ムース食は通常の食事をミキサー等で細かくしてとろみ剤を利用して作る、
高齢者が飲み込みやすい介護食のひとつです。

4:誤
ペースト食は食事の水分を切った状態で、ミキサーで細かくして作ります。

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02

正答は(1)

1.(正)
トロミのついていない、お茶(水分)は、誤嚥しやすい食形態の1つです。
嚥下障害がない場合、食物を飲み込むときに気管につながる部分(喉頭蓋)が閉じて、肺に入る事を防ぎます。
しかしながら、嚥下障害があるとこの機能が上手く働かず(喉頭蓋が閉じるのが遅くなる等)、誤嚥しやすくなります。
この事から、トロミのついていないサラサラした水分は、誤嚥のリスクが高いといえます。

2.(誤)
ミルクゼリーは、食塊形成がしやすく、誤嚥のリスクも低い食形態の1つです。

3.(誤)
魚のムースは、食塊形成がしやすく、誤嚥のリスクも低い食形態の1つです。

4.(誤)
野菜ペーストは、トロミがついており、誤嚥のリスクも低い食形態の1つです。

参考になった数1

03

1.緑茶などの水分はさらさらしてまとまりがないため、比較的気管に入りやすい食品です。嚥下機能が低下している人に対しては、誤嚥を防ぐためにトロミ剤でとろみをつけることが勧められます。


2.3.4.嚥下しやすい食品として、ポタージュなどのとろみのある液体、ヨーグルトなどの均一でまとまりのある物、ゼリーや絹ごし豆腐などの粘着性が低くのど越しがよいものが挙げられます。よって、ミルクゼリー、魚のムース、野菜ペーストは比較的嚥下のしやすい食品と言えます。

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