管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問119

１：〇
BMI≧35の高度肥満症患者が対象です。

２：×
不整脈や低血糖などの副作用に注意する必要があり、入院管理下で開始します。

３：×
継続期間は一般的に１～３週間で、必要に応じて２～３か月まで継続することが可能です。

４：×
目標エネルギーは200～600kcal/日に設定します。

５：×
たんぱく質の必要量は、指示エネルギー比率の15～20％です。

解答：１

1.○
BMI35kg/m2以上の高度肥満患者が対象です。

2.注意すべき副作用があるため、入院のうえでおこないます。

3.期間は1-3週間が一般的ですが、1-2か月行うこともあります。6ヶ月間など長期間の継続は行いません。

4.目標エネルギーは600kcal/日以下に設定します。

5.エネルギー摂取量を制限すると、タンパク異化が起き筋肉が減少する可能性があります。これを予防するためには十分にたんぱく質を摂取する必要があります。（1.0-1.2g/kg標準体重/日）

1.超低エネルギー食は、BMIが35.0kg/㎡以上と診断された高度肥満の患者に適用するものです。
よって、正しい答えです。

2.超低エネルギー食は、基礎代謝量よりも低く摂取エネルギー量を抑えているため、医師の管理下で実施する必要があります。
よって、外来ではなく、入院治療が必要となります。

3.期間は、6か月などの長期間では実施しません。
患者にもよりますが、一般的には、約1～2週間を目途にします。

4.目標エネルギー量は、1日当たり600kcal以下に設定します。

5.たんぱく質の必要量は、1g/kg標準体重/日に設定します。