管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問131
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問131 (訂正依頼・報告はこちら)
内分泌疾患の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 甲状腺機能亢進症では、エネルギーの摂取量を制限する。
- 甲状腺機能亢進症では、たんぱく質の摂取量を制限する。
- 橋本病では、ヨウ素の摂取量を制限する。
- クッシング症候群では、ナトリウムの摂取量を制限する。
- クッシング症候群では、カルシウムの摂取量を制限する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.甲状腺機能亢進症は、エネルギーの代謝が亢進しているため、エネルギー必要量が増加します。標準体重あたり35-40kcal/kg/日にします。
2.たんぱく質も同様、代謝が亢進していることから、標準体重あたり1.2-1.5g/kg/日と十分に摂取します。
3.過剰摂取は控えた方が望ましいですが、ヨード制限食は不要です。
4.○
クッシング症候群は、鉱質コルチコイドの作用により、ナトリウムの再吸収が進み、ナトリウムによる浸透圧で水の再吸収が亢進することで、循環血漿量が増加し高血圧になります。ナトリウムは制限します。
5.骨粗鬆症が起こりやすくなるため、カルシウムの十分な摂取が必要です。
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02
甲状腺機能亢進症では、代謝が亢進しているため、十分なエネルギー摂取が必要です。
2:×
甲状腺機能亢進症では、代謝が亢進しているため、十分なたんぱく質の摂取が必要です。
3:×
橋本病では、厳密なヨード摂取制限をする必要はありませんが、過剰なヨード摂取は甲状腺への影響を考えて控えた方が良いです。
4:〇
クッシング症候群では、高血圧の症状もみられるため、ナトリウム制限を行います。
5:×
クッシング症候群では、骨粗鬆症をきたしやすいため、適切な量のカルシウムを摂取する必要があります。
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03
2.甲状腺機能亢進症では、エネルギーと同じように、たんぱく質もより使われやすい傾向にあることから、摂取量は増やす必要があります。
3.橋本病において、ヨウ素を制限する必要はありません。
4.クッシング症候群では、コルチゾールの過剰分泌がみられることがあります。
これにより、ナトリウムが再吸収されやすくなるため、摂取量を制限する必要があります。
正しい答えです。
5.クッシング症候群では、コルチゾールの過剰分泌により、骨粗しょう症になるおそれがあります。
そのため、カルシウムを多く摂取する必要があります。
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