管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問175
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問175 (訂正依頼・報告はこちら)
K総合病院に勤務する管理栄養士である。消化器内科病棟を担当して、入院患者の栄養管理を行っている。
患者は、55歳、男性、単身赴任。慢性膵炎で通院していたが、食生活は改善されないままであった。このたび、激しい上腹部痛と背部痛のために緊急入院となった。意識障害および汎発性腹膜炎が認められ、精査の結果、慢性膵炎の急性憎悪と診断された。胆石は認められなかった。
身長171 cm、体重63 kg、血圧128/79 mmHg、空腹時血液検査値は、白血球15,000/nL、HbA1c 5.8%、血清アミラーゼ1,200 IU/L(基準値32~104 IU/L)、CRP 18.2 mg/dL。
これまでの食生活は、朝食欠食、昼食はラーメンとチャーハン、夕食はほぼ毎日外食。飲酒は、毎日3合、30年間続けている。
数週間後、上腹部痛と背部痛は無くなり、退院に向けて栄養食事指導を行っている。退院後の食生活で、遵守すべき重要事項として伝える内容である。
最も適切なのはどれか。1つ選べ。
患者は、55歳、男性、単身赴任。慢性膵炎で通院していたが、食生活は改善されないままであった。このたび、激しい上腹部痛と背部痛のために緊急入院となった。意識障害および汎発性腹膜炎が認められ、精査の結果、慢性膵炎の急性憎悪と診断された。胆石は認められなかった。
身長171 cm、体重63 kg、血圧128/79 mmHg、空腹時血液検査値は、白血球15,000/nL、HbA1c 5.8%、血清アミラーゼ1,200 IU/L(基準値32~104 IU/L)、CRP 18.2 mg/dL。
これまでの食生活は、朝食欠食、昼食はラーメンとチャーハン、夕食はほぼ毎日外食。飲酒は、毎日3合、30年間続けている。
数週間後、上腹部痛と背部痛は無くなり、退院に向けて栄養食事指導を行っている。退院後の食生活で、遵守すべき重要事項として伝える内容である。
最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 禁酒する。
- 1日3回規則正しく食事する。
- 昼食のラーメンとチャーハンをやめる。
- 外食では、野菜を多く食べる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正
慢性膵炎・急性膵炎ともにアルコールの摂取は避けます。
2:誤
過食を避けて規則正しい食事をとることが重要です。
上腹部痛と背部痛は無くなっていますが、慢性膵炎では
糖尿病を合併することが多いです。
その場合は低血糖を予防するため、少量頻回食とします。
3:誤
ラーメンやチャーハンなどの脂質の多いメニューは避けますが、
昼食だけでなく一日を通して、油脂類の摂取は控える必要があります。
症状がある場合は脂質制限を行い、良質なたんぱく質を摂取します。
症状が無い場合には脂質制限はやや緩和しても良いですが、
マヨネーズやバター、脂肪の多い肉類、香辛料やカフェイン等は
膵液の分泌を刺激するため避けたほうが良い食品です。
4:誤
野菜の適量摂取は必要ですが、脂質の量に注意することが重要です。
この患者は外食が多いとのことですが、退院後の食生活では、
ささみや豆腐といった脂肪分の少ない食品を摂ることを意識し、
消化の良い食事をとるよう指導します。
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02
慢性膵炎の原因の多くは、アルコールです。
よって、退院後の食生活で、遵守すべき重要事項として最も適切なのは「禁酒する。」であると思われます。
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03
ですので、退院後に必要なことはまずお酒を飲まないようにすることです。
よって正しい答えは、1番の「禁酒する」です。
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