管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問185

正答は（２）

被保険者Aさんは、昨年の特定保健指導によって、行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられている事から、特定保健指導に対して十分な理解を得られていると思われます。
この事を踏まえて、ご自身の「現在の状況」について、どのように思っているかを確認する事は、今後の指導の方向性を決定する為に有効であると思われます。
よって、特定保健指導の初回面接における、管理栄養士の発言で最も適切なのは、「今年の健診結果について、どのように思われますか。」であると思われます。

＊現状を確認したうえで、昨年の状況について質問する事は有効であると思われます。
　しかしながら、被保険者の行動について否定的な発言を控える必要があります。

正解は 2 です

１：誤
対象者を不快にさせる恐れがあり、助言としては不適切です。

２：正
開かれた質問であるため自由に回答することができ、
対象者の考えや気持ちを引き出せる質問になっているため適切です。

３：誤
対象者への助言としては不適切です。

４：誤
具体的なアドバイスが無く、対象者への助言としては不適切です。

Aさんは昨年の健診で腹囲とトリグリセリドが基準値を超えましたが、特定保健指導を受けることで、行動目標を達成し、結果も良いものを得られました。

このことから、自分でどのように行動すれば結果が出るかということを考えられる人であると考えられます。

そこで管理栄養士は、行動目標をどう立てるかをAさんに考えてもらうために、健診の結果をみてどのように感じるかというのを聞く必要があるのではないかと考えられます。

よって正しい答えは、2番です。