管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問195

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問195 (訂正依頼・報告はこちら)

K町健康増進課に勤める管理栄養士である。
 K町は、脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)が147.5と高い。対策を検討するため、K町のデータヘルス計画に用いられた国保データベース(KDB)システムの集計結果を用いることになった。KDBには、健診情報、医療情報、介護情報が収載されている。
 K町では、国民健康保険被保険者を対象に、特定健康診査を集合健診により実施している。

脳血管疾患の予防対策を検討するために、高血圧の有病者割合に加えて、KDBシステムから得られる重要な情報である。
最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 特定健康診査受診率
  • 特定保健指導実施率
  • 受診勧奨者の医療機関受診率
  • 要介護認定率

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です

1:誤
特定健康診査は40歳から74歳までを対象としており、
メタボリックシンドロームに着目した健康診査です。
この特定健診の結果から、糖尿病等の生活習慣病の予防を目的として
特定保健指導を行っています。
したがって特定健康診査受診率は不適切です。

2:誤
特定保健指導は、特定健康診査の結果に基づいて
生活習慣を見直すサポートが保健師や管理栄養士によって行われます。
脳血管疾患の予防対策の検討において特定保健指導実施率は
重要な情報ではないため不適切です。

3:正
高血圧は脳血管疾患の危険因子ですが、
治療による適切な血圧コントロールによって予防することが可能です。
受診推奨者の医療機関受診率は、脳血管疾患の予防対策検討において
重要な情報であるといえます。

4:誤
要介護認定とは、常時介護を必要とする状態となった場合や、
家事などにおいて支援が必要となる要支援状態と判定された場合に
介護サービスを受けることができる制度です。
脳血管疾患の予防対策の検討において要介護認定率は
重要ではないため不適切です。

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02

正答は(3)

脳血管疾患の最大の原因は、高血圧であると言われています。
言い換えれば、高血圧に対して適切な治療を行い、それを継続すれば予防できると言えます。
よって、脳血管疾患の予防対策を検討するために、高血圧の有病者割合に加えて、KDBシステムから得られる重要な情報は、「受診勧奨者の医療機関受診率」であると思われます。

参考になった数3

03

脳血管疾患を予防するためには、高血圧であると診断されたら、早めに治療を開始することが重要であると考えられます。

このことから、KDBシステムから得られる重要な情報で適切なものは、「受診勧奨者の医療機関受診率」であるといえます。

正しい答えは、3番です。

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