管理栄養士の過去問 第35回 午前の部 問21
この過去問の解説 (3件)
正答は(2)
1.(誤)
ドーパミンは、チロシンから生成されます。
チロシンは、カテコールアミンである、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの前駆体であると言われています。
2.(正)
バリンは、糖原性アミノ酸であると言われています。
糖原性アミノ酸とは、脱アミノ化を受けた後、炭素骨格が糖新生に用いられるアミノ酸の事を指します。
3.(誤)
ヒスタミンは、ヒスチジンの脱炭素反応によって生成されます。
ヒスチジンは、ヒスタミン、カルノシンの前駆体であると言われています。
4.(誤)
ペントースリン酸回路は、NADPHを生成します。
NADPHは、生体内の電子伝達に関係しています。
また、脂肪酸やステロイドの生合成系にも関係していると言われています。
5.(誤)
コレステロールは、生体のエネルギー源にならないと言われています。
コレステロールは、ステロイドホルモンや胆汁酸、細胞膜の合成等に利用されると言われています。
1.間違いです。
ドーパミンは、チロシンから作られます。
2.正しい答えです。
バリンは、糖原生アミノ酸の一つで、他にアラニン・セリン・グリシン・プロリン・メチオニン・システイン・グルタミン酸・アスパラギン酸・トレオニンなどが該当します。
3.間違いです。
ヒスタミンは、ヒスチジンの脱炭酸反応により、作られます。
4.間違いです。
ペントースリン酸回路は、NADPHおよび、リボースを作ります。
5.間違いです。
コレステロールが、生体のエネルギー源となることはありません。
1. 誤
ドーパミンはチロシンから生成されます。
フェニルアラニンが肝臓でチロシンに変換されることによって、ドーパミンやアドレナリンといった神経伝達物質を生成します。
2. 正
バリンは糖原性アミノ酸です。
アミノ酸には糖原性アミノ酸とケト原性アミノ酸があります。また、糖原性かつケト原性アミノ酸もあります。糖原性かつケト原性のアミノ酸は、チロシン、トリプトファン、フェニルアラニン、イソロイシンの4つあります。まずは、この4つを覚えて、代謝を整理していきましょう。
3. 誤
ヒスタミンは、ヒスチジンの脱炭酸反応によって生成されます。
ヒスチジン→ヒスタミン+CO2
このヒスタミンによって、アレルギー反応(発疹など)を引き起こすことがあります。
4. 誤
ペントースリン酸回路は脂質の合成などに必要なNADPHを生成します。
また、核酸の合成素材であるリボース−5ーリン酸を生成します。
5. 誤
コレステロールは、エネルギー源にはなりません。
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