管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問22

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

個体の恒常性(ホメオスタシス)に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 体の水分は、全体重の30%になるように保たれる。
  • 動脈血のpHは、7.0になるように保たれる。
  • 交感神経と心筋の間の神経伝達物質は、アセチルコリンである。
  • コルチゾールが副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン( CRH )の分泌を抑制するのは、負のフィードバック機構による。
  • 体温の日内変動では、早朝が最も高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.間違いです。

体内の水分は、全体重の約60%になるように調節されています。

2.間違いです。

動脈血のpHは、7.40(±0.05)くらいになるように調節されています。

3.間違いです。

交感神経と心筋の間における神経伝達物質は、ノルアドレナリンです。

4.正しい答えです。

体内でコルチゾールの分泌量が増加すると、視床下部ホルモンや脳下垂体ホルモンの分泌量が少なくなるようになっています。

これが、負のフィードバック機構です。

5.間違いです。

体温の日内変動は、早朝が最も低く、夕方頃が最も高くなります。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 体の水分は、全体重の30%になるように保たれる。

(誤)

体の水分は、成人においては、全体重の約60%になるように保たれています。

選択肢2. 動脈血のpHは、7.0になるように保たれる。

(誤)

健常な人の動脈血のpHは、7.35~7.45になるように保たれています。

選択肢3. 交感神経と心筋の間の神経伝達物質は、アセチルコリンである。

(誤)

交感神経と心筋の間の神経伝達物質は、ノルアドレナリンであると言われています。

選択肢4. コルチゾールが副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン( CRH )の分泌を抑制するのは、負のフィードバック機構による。

(正)

コルチゾールが副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン( CRH )の分泌を抑制するのは、負のフィードバック機構によると言われています。

選択肢5. 体温の日内変動では、早朝が最も高い。

(誤)

体温の日内変動では、早朝が最も低く、その後上昇し日中に最も高くなります。

後に夜間になるにつれて、低くなっていきます。

参考になった数11

03

1. 誤

全体重の60〜65%(成人)になるように保たれています。

2. 誤

体液のpHは7.4付近になるように保たれています。

これより酸性に近くことをアシドーシスといい、体内中の二酸化炭素が多くなります。

また、アルカリ性に近づくことをアルカローシスといい、体内の重炭酸イオンが多くなります。

3. 誤

交感神経と心筋の間の神経伝達物質は、ノルアドレナリンです。

4. 正

負のフィードバック機構とは、生成物が前側の酵素に働きかけて生成を抑制することを言います。抑制を促す理由は、細胞内の物質の濃度を保つためです。

5. 誤

体温は、睡眠時に低下し、早朝で最も低くなります。

1日の体温変化は、夜間から早朝にかけて低くなり、日中は高く、食後に上がり、空腹時には下がります。

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