管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問23
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
炎症と腫瘍に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 急性炎症では、血管透過性は低下する。
- 慢性炎症でみられる浸潤細胞は、主に好中球である。
- 肉芽組織は、組織の修復過程で形成される。
- 良性腫瘍は、悪性腫瘍と比べて細胞の分化度が低い。
- 肉腫は、上皮性の悪性腫瘍である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は(3)
1.(誤)
急性炎症では、血管透過性は上昇します。
血管透過性が上昇すると、通常血管壁を通過しない、たんぱく質等も通過するようになります。
2.(誤)
慢性炎症でみられる浸潤細胞は、主にリンパ球であると言われています。
炎症の初期段階においては、好中球が多いが時間経過に伴って、リンパ球やマクロファージ、形質細胞が優位となっていくと言われています。
3.(正)
肉芽組織は、組織の修復過程で形成されます。
肉芽組織とは、創傷治癒におけるフィブリン凝固物に置換する滲出性の線維性結合組織であると言われています。
4.(誤)
良性腫瘍は、悪性腫瘍と比べて細胞の分化度が高いと言われています。
分化度とは、がん細胞が、本来の正常な細胞の形態をどれくらい維持しているかを示したものです。
分化度の低いがん細胞は、悪性度が高く活発に増殖する傾向があると言われています。
5.(誤)
肉腫は、非上皮性の悪性腫瘍です。
皮膚や胃腸の粘膜など上皮性細胞から発生した悪性腫瘍を癌と呼びます。
筋肉、線維、骨、脂肪、血管、神経など非上皮性細胞から発生した悪性腫瘍を肉腫と呼びます。
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02
1. 誤
血管透過性は、亢進します。
2. 誤
慢性炎症でみられる主な浸潤細胞は、リンパ球です。
好中球は主に急性炎症でみられます。
3. 正
肉芽組織は、組織の欠損を補い、上皮や表皮が再生する基盤を作ります。
4. 誤
悪性腫瘍と比べて細胞の分化度が高いです。
分化度が高い方が、正常の細胞に近く、穏やかです。
分化度が低いほど、悪性度が高くなります。
5. 誤
肉腫は非上皮性の悪性腫瘍です。
上皮性の悪性腫瘍には、がん腫があります。
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03
1.間違いです。
急性炎症のときには、血管透過性は亢進します。
2.間違いです。
慢性炎症のときにみられる浸潤細胞は、マクロファージやリンパ球などが主成分として挙げられます。
3.正しい答えです。
組織が修復するときに、肉芽細胞が生成されます。
4.間違いです。
良性腫瘍は、悪性腫瘍と比較すると、細胞の分化度は高くなります。
5.間違いです。
肉腫は、非上皮性の悪性腫瘍です。
上皮性の悪性腫瘍が、いわゆるがんと呼ばれるものです。
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