正答は（５）
女性の場合、更年期とは閉経前後の約5年の期間であると言われています。
更年期には、卵巣の働きが低下し、エストロゲン（女性ホルモン）の分泌が低下し、様々な症状があらわれると言われています。
１．（誤）
インスリン感受性は、低下すると言われています。
２．（誤）
骨密度は、低下すると言われています。
３．（誤）
血中HDLコレステロール値は、低下すると言われています。
４．（誤）
血中エストロゲン値は、低下すると言われています。
５．（正）
血中卵胞刺激ホルモン（FSH）値は、上昇すると言われています。
更年期を迎えると卵巣の機能が低下する為、卵胞刺激ホルモンの血中濃度が上昇すると言われています。
更年期は、閉経に伴うエストロゲンの分泌低下によって、肥満、脂質異常症、骨密度の低下など、生活習慣病のリスクが増大する時期です。
特徴を理解しておきましょう。
インスリン感受性は、低下します。
エストロゲンにはインスリン感受性があるため、更年期でエストロゲン分泌が低下するとインスリンが効きにくくなり、糖尿病のリスクが高まります。
骨密度は、低下します。
エストロゲンには骨吸収を抑え、骨形成を促す作用があります。
エストロゲン分泌低下により骨密度は低下します。
血中HDLコレステロール値は、低下します。
一方、血中LDLコレステロール値は上昇します。
閉経後エストロゲン濃度の低下によって、肝臓のLDL受容体数が減少して、血中にLDLが停滞するためです。
血中エストロゲン値は、低下します。
加齢による卵巣機能の低下に伴うためです。
正しいです。
エストロゲン分泌が低下するため、エストロゲン分泌を増加させるホルモンである卵胞刺激ホルモン（FSH）は上昇します。
