管理栄養士の過去問 第35回 午後の部 問105
この過去問の解説 (3件)
×(1)地域の食文化の学習が必要だと考えている保護者の割合ーーー準備要因
「行動と生活習慣」という段階はありません。
×(2)地域の産物を給食で提供することに関心がある流通業者の有無ーーー実現要因
食育を実行するときの環境条件に関するアセスメントであるため、実現要因です。
×(3)地域の生産者の協力を得た授業の実施状況ーーー準備要因
実際にどれくらいの授業が実施されているのかの情報であるため、準備要因であると考えられます。
◯(4)児童の体験活動が可能な地域の農地の有無ーーー実現要因
×(5)農業体験学習をしたことがある児童の割合ーーー準備要因
教育戦略という段階はない。
最も適当な組み合わせは
「児童の体験活動が可能な地域の農地の有無 ー 実現要因」です。
間違いです。
地域の食文化の学習が必要だと考えている保護者の割合は、準備要因に該当します。
準備要因には、他に、学習するために必要な知識や技術、価値観が当てはまるため、今回の保護者の割合についても、準備要因に当てはまると考えられます。
間違いです。
地域の産物を給食で提供することに関心がある流通業者の有無は、実現要因に該当します。
実現要因とは、行動を行うために必要であると考えられる人やモノ、またはその行動を行えるようにするものが当てはまるため、流通業者の存在については、実現要因だと考えられます。
間違いです。
地域の生産者の協力を得た授業の実践状況は、教育戦略に該当します。
教育戦略とは、つまり教育を行うための方法のことだと考えられるため、生産者の協力を得た授業は教育戦略に当てはまります。
正しい答えです。
児童の体験活動が可能な地域の農地の有無については、行動を行うために必要なモノであると考えられるため、実現要因に該当します。
間違いです。
農業体験学習をしたことがある児童の割合は、食育を受けようとする動機付けにつながると考えられるため、準備要因に該当します。
正答は(4)
プリシード・プロシードモデルとは、ヘルスプロモーションモデルとして提唱されたものです。
対象となる者のQOLの向上を目標として社会アセスメントから結果評価に至るまでの手順を示したものです。
問いの内容から、アセスメントであるプリシード部分の「エコロジカルアセスメント」の準備要因・強化要因・実現要因について、その内容が合致しているものが正答であると思われます。
それぞれの要因については、名称のまま「計画実行に必要な準備」「計画実行を後押しするもの」「計画の実現に必要なもの」と捉えてよいと思われます。
1.(誤)
地域の食文化の学習が必要だと考えている保護者の割合は、準備要因にあたると思われます。
2.(誤)
地域の産物を給食で提供することに関心がある流通業者の有無は、実現要因にあたると思われます。
3.(誤)
地域の生産者の協力を得た授業の実践状況は、準備要因にあたると思われます。
4.(正)
児童の体験活動が可能な地域の農地の有無は、実現要因にあたると思われます。
5.(誤)
農業体験学習をしたことがある児童の割合は、準備要因にあたると思われます。
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