管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問122

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問122 (訂正依頼・報告はこちら)

脂質異常症の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を10%Eとする。
  • 高LDLコレステロール血症では、コレステロールの摂取量を400mg/日とする。
  • 低HDLコレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を増やす。
  • 高トリグリセリド血症では、n─3系脂肪酸の摂取を控える。
  • 高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を15%Eとする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【5】です。

×(1)高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を7%未満とします。

×(2)高LDLコレステロール血症では、コレステロールの摂取量を200mg/日とします。

×(3)低HDLコレステロール血症では、トランス不飽和脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸の過剰摂取を制限します。

×(4)高トリグリセリド血症では、n-3系脂肪酸の摂取を増やします。

◯(5)高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を15%Eとします。

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02

正答は(5)

1.(誤)

高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を7%E未満とします。

2.(誤)

高LDLコレステロール血症では、コレステロールの摂取量を200mg/日未満とします。

3.(誤)

低HDLコレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を減らします。

4.(誤)

高トリグリセリド血症では、n─3系脂肪酸の摂取を増やします。

5.(正)

高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を15%Eとします。

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03

正解は「高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を15%Eとする。」です。

選択肢1. 高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を10%Eとする。

間違いです。

飽和脂肪酸は血中LDLコレステロール値を上昇させるため、10%Eでは高すぎます。

7%E未満にするのが望ましいといえます。

選択肢2. 高LDLコレステロール血症では、コレステロールの摂取量を400mg/日とする。

間違いです。

日々のコレステロールの摂取量を1日当たり200gまでに制限することで、血中LDLコレステロール値の低下が見込まれます。

選択肢3. 低HDLコレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を増やす。

間違いです。

トランス脂肪酸は多量摂取することにより、血中LDLコレステロール値の上昇および、血中HDLコレステロール値の低下が認められています。

そのため、摂取は控えるようにします。

選択肢4. 高トリグリセリド血症では、n─3系脂肪酸の摂取を控える。

間違いです。

n-3系脂肪酸は摂取することで、血中トリグリセリド値の低下が認められています。

そのため、摂取量は増やすようにします。

選択肢5. 高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を15%Eとする。

正しい答えです。

高カイロミクロン血症では、食事から摂った脂質を全身へ輸送する役目をもつカイロミクロンが増えすぎることが原因で起こります。

そのため、脂肪の摂取量を抑えるようにします。

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