管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問139

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問139 (訂正依頼・報告はこちら)

わが国における食品の生産と流通・消費に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • フードバランスシート(食料需給表)には、国民が摂取した食料の総量が示されている。
  • フードマイレージとは、生産地から消費地までの輸送手段のことである。
  • フードデザートとは、生鮮食品などを購入するのが困難な状態のことである。
  • スマート・ライフ・プロジェクトとは、国産農産物の消費拡大を目指す国民運動である。
  • 家庭系食品ロス量は、事業系食品ロス量より多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は(3)

1.(誤)

フードバランスシート(食料需給表)には、わが国で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの総量および純食料が示されています。

2.(誤)

フードマイレージ(食料の輸送距離)とは、食料の総重量と輸送距離を掛け合わせたものです。

3.(正)

フードデザート(食の砂漠)とは、食料品店とのアクセスや種々の社会的理由によって、生鮮食品などを購入するのが困難な状態の事です。

4.(誤)

スマート・ライフ・プロジェクトとは、「健康寿命をのばそう。」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした厚生労働省の国民運動です。

5.(誤)

家庭系食品ロス量は、事業系食品ロス量より少ないとされています。

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02

正解は【3】です。

×(1)フードバランスシート(食料需給表)は、日本で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの総量および可食部分の国民1人あたりの供給純食料および栄養量をまとめたものです。

×(2)フードマイレージとは、食料の生産地から消費者の食卓に並ぶまでの輸送にかかった「重さ」×「距離」で表されます。

◯(3)フードデザートとは、米国農務省によると「新鮮な果物、野菜、健康的な自然食品が不足している状態」であると定義しています。

×(4)スマート・ライフ・プロジェクトとは、健康寿命を伸ばすためのプロジェクトです。

×(5)事業系食品ロス量が、家庭系食品ロス量よりも多いため誤りです。

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03

近年問題視されている食品ロスやフードバランスシート(食料需給表)などについての問題です。重要度が高い方ではありますので、言葉の意味を覚えておく必要があります。

選択肢1. フードバランスシート(食料需給表)には、国民が摂取した食料の総量が示されている。

間違いです。

フードバランスシート(食料需給表)とは、日本国内で供給される食料の生産から、

最終的に消費されるまでの総量が示されたものです。

選択肢2. フードマイレージとは、生産地から消費地までの輸送手段のことである。

間違いです。

フードマイレージとは、「食料の輸送量」×「輸送距離」から算出されるもので、

つまり、食料総輸送距離のことを指します。

選択肢3. フードデザートとは、生鮮食品などを購入するのが困難な状態のことである。

正しい答えです。

フードデザートとは、住民の減った過疎地および都心部であっても食料品店がなくなったところなどで、食品を入手するのが難しくなった状態のことを指します。

選択肢4. スマート・ライフ・プロジェクトとは、国産農産物の消費拡大を目指す国民運動である。

間違いです。

スマート・ライフ・プロジェクトとは、健康寿命を延ばすことを目的とした国民運動のことを指します。

選択肢5. 家庭系食品ロス量は、事業系食品ロス量より多い。

間違いです。

食品ロス→食べられる食品を食べずに廃棄することです。

家庭系食品ロス量→各家庭から出た食品ロスのことです。

事業系食品ロス量→事業活動などにより、出てしまった食品ロスのことです。

家庭では賞味期限を多少過ぎても消費したりすることもあります。

このことを踏まえて考えると、

家庭系食品ロス量は、事業系食品ロス量より少ないといえます。

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