管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問143

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問143 (訂正依頼・報告はこちら)

妊産婦のための食生活指針に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 妊娠前の女性も対象にしている。
  • 栄養機能食品による葉酸の摂取を控えるよう示している。
  • 非妊娠時の体格に応じた、望ましい体重増加量を示している。
  • バランスのよい食生活の中での母乳育児を推奨している。
  • 受動喫煙のリスクについて示している。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は(2)

1.(正)

妊産婦のための食生活指針では、妊娠前の女性も対象にしています。

2.(誤)

妊産婦のための食生活指針では、「妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながら、しっかり葉酸を摂取しましょう」という旨が記載されています。

3.(正)

妊産婦のための食生活指針では、非妊娠時の体格に応じた、望ましい体重増加量を示しています。

4.(正)

妊産婦のための食生活指針では、バランスのよい食生活の中での母乳育児を推奨しています。

5.(正)

妊産婦のための食生活指針では、受動喫煙のリスクについて示しています。

注:厚生労働省は「妊産婦のための食生活指針」の改定を行い、2021年3月31日(水)に「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 ~妊娠前から健康なからだづくりを~」として公表しています。

参考になった数5

02

妊産婦のための食生活指針には、妊娠前から始められることを10項目に分けて示されています。

選択肢1. 妊娠前の女性も対象にしている。

正しい答えです。

「妊娠前からバランスの良い食事を摂るよう」示されています。

選択肢2. 栄養機能食品による葉酸の摂取を控えるよう示している。

誤った答えです。

妊娠後、赤ちゃんの脳や脊髄など発達のために葉酸をより多く摂取する必要があります。

これが不足すると、神経管閉鎖障害を引き起こすリスクが高まります。

選択肢3. 非妊娠時の体格に応じた、望ましい体重増加量を示している。

正しい答えです。

妊娠後であっても、元の体重に応じた増加量でなければなりません。

体重が増加しすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが高まるからです。

選択肢4. バランスのよい食生活の中での母乳育児を推奨している。

正しい答えです。

食生活指針10項目の中に、「母乳育児もバランスの良い食事の中で」とあります。

選択肢5. 受動喫煙のリスクについて示している。

正しい答えです。

食生活指針10項目の中に、「たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう」とあります。

まとめ

食生活指針すべてを覚えるのは難しいと思いますが、10項目は覚えておきましょう。

参考になった数2

03

正解は【2】です。

◯(1)妊娠前の女性も対象にしています。

×(2)神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるため、妊娠期では全期にわたって葉酸の摂取を勧めています。あわせて栄養機能食品による葉酸の摂取も推奨されています。

◯(3)非妊娠時の体格に応じた、望ましい体重増加量を示しています。

◯(4)バランスのよい食生活の中で母乳育児を推奨しています。

◯(5)受動喫煙のリスクについても示しています。

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