過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

管理栄養士の過去問 第35回 午後の部 問185

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
K大学クリニックに勤務している管理栄養士である。患者は、21歳、女性。大学入学と同時に一人暮らしを始めた。中学生の時からダイエットを始め、大学入学後、おかずには野菜だけを食べる生活を続けている。最近、運動時に息切れするようになり、クリニックを受診した。また他院にて、舌炎を指摘されている。BMI18.5kg/m2。血液検査値は、アルブミン4.2g/dL、ALT18U/L、AST20U/L、総ビリルビン0.8mg/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、赤血球234 × 104/μL、ヘモグロビン8.5g/dL、MCV112fL(基準値79~100fL)、MCHC32.4%(基準値26.3~34.3%)。
この患者に行った追加の血液検査結果である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
不飽和鉄結合能( UIBC )高値
   2 .
エリスロポエチン低値
   3 .
ビタミンB12低値
   4 .
葉酸低値
( 第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問185 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

11

正答は(3)

血液検査の結果より、「MCV高値」「MCHC正常」であることが分かります。

以下貧血の種類をまとめます。

MCV高値・MCHC正常

・ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血

MCV正常・MCHC正常でも貧血の場合

・再生不良性貧血・腎性貧血・溶血性貧血

MCV低値・MCHC低値

・鉄欠乏性貧血

これにより、今回はビタミンB12欠乏性貧血か葉酸欠乏性貧血に絞られます。

ここで、食事内容を見てみると、野菜だけを食べているということで葉酸不足は考えにくいです。

つまり、ビタミンB12が多く含まれている動物性食品の摂取が不足していると考えられるため、「ビタミンB12欠乏性貧血」であることが分かります。

1.(誤)

鉄欠乏性貧血の際に見られます。

2.(誤)

腎性貧血の際に見られます。

3.(正)

ビタミンB12欠乏性貧血の際に見られます。

4.(誤)

葉酸欠乏の際に見られます。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

正答は3です。

まず、対象者はBMI18.5kg/m2でやせの一歩手前といえます。血液検査結果では、貧血の指標となるヘモグロビンと赤血球数が低値、MCV(平均赤血球容積)が高値、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)は正常です。その他アルブミンや肝機能、腎機能は正常となっています。舌炎がみられることもおさえておきましょう。

貧血は、MCV(平均赤血球容積)とMCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)で以下のように分類できます。

MCV高値・MCHC正常⇒ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血

MCV正常・MCHC正常⇒・再生不良性貧血・腎性貧血・溶血性貧血

MCV低値・MCHC低値⇒鉄欠乏性貧血

これにより、今回はビタミンB12欠乏性貧血か葉酸欠乏性貧血に絞られます。

ここで食事内容を見てみると、野菜だけを食べていることから、葉酸が欠乏しているとは考えにくいです。

ビタミンB12が多く含まれている動物性食品の摂取が不足していると考えられるため、「ビタミンB12欠乏性貧血」であることが分かります。

1.(誤)

鉄欠乏性貧血ではMCVやMCHCが低値となるため今回は当てはまりません。

2.(誤)

エリスロポエチンが赤血球の産生に関与するホルモンで、腎臓で生成されることから、腎性貧血の際にエリスロポエチンは低値を示します。腎性貧血では、MCVやMCHCは正常となるため、今回は腎性貧血である可能性は低いといえます。

3.(正)

貧血の指標となるヘモグロビンと赤血球数が低値、MCVが高値、MCHCが正常値であることから、巨赤芽球性貧血が疑われます。

巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12または葉酸が欠乏していることによって起こります。症状として舌炎がみられることもあります。

ビタミンB12は肉や魚や卵などの動物性食品に主に含まれる栄養素であり、患者は野菜だけを食べている食生活を送っているため、ビタミンB12が低値である可能性が高いです。

4.(誤)

巨赤芽球性貧血の疑いがあり、葉酸低値である可能性もありますが、野菜だけを食べている食生活からは、葉酸が欠乏しているとは考えにくいです。

2

正解は【3】です

1.×

不飽和鉄結合能は、高値であると鉄欠乏性貧血が疑われます。

しかし、この不飽和鉄結合能は、貧血の種類を判断する材料にはならないので、不適切です。

2.×

エリスロポエチンは、腎機能を示す指標なので、適切ではありません。

3.

MCVが高値、MCHCが正常値なので、大球性正色素性貧血が疑われます。

大球性正色素性貧血の主な貧血は、巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症)が該当します。

そのため、ビタミンB12の追加検査を行うことは、最も適切です。

4.×

葉酸低値も、巨赤芽球性貧血の原因の一つとして考えられますが、「おかずには野菜だけを食べる生活を続けている」とあるので、葉酸が低値というのは、少し考えにくいので不適切です。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この管理栄養士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。