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管理栄養士の過去問 第36回 午前の部 問5

問題

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疫学研究の方法に関する説明と名称の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
特定の一時点において、曝露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。 ―――――――――――― 横断研究
   2 .
現在の疾病の有無と過去の曝露要因の有無との関係について分析する。 ――――――――――――― ランダム化比較対照試験(RCT)
   3 .
現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、曝露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。 ―――― 症例対照研究
   4 .
対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への曝露と疾病の発生との因果関係を検討する。 ― コホート研究
   5 .
複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。 ―――――――――――――――――――――― 生態学的研究
( 第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問5 )
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この過去問の解説 (4件)

21

〇1 .特定の一時点において、曝露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。

―――横断研究

→正解です。

横断研究では、原因と結果を同時に測定し

両者の関係性を検討することを目的とします。

✕2 .現在の疾病の有無と過去の曝露要因の有無との関係について分析する。

――― ランダム化比較対照試験(RCT)

→誤りです。

正しくは、症例対象研究です。

症例対象研究では、対象集団を症例群と対照群に分けて

原因と考えている因子について、後ろ向きに調査し比較することを目的とします。

✕3 .現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、曝露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。 ――― 症例対照研究

→誤りです。

正しくは、コホート研究です。

コホート研究では、対象集団を曝露群と非曝露群に分けて

曝露群の疾患の発生について前向きに調査し、比較することを目的としています。

✕4 .対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への曝露と疾病の発生との因果関係を検討する。

――― コホート研究

→誤りです。

正しくは、ランダム化比較対象試験(RCT)です。

ランダム化比較対象試験(RCT)では、参加者に何らかの介入をし

介入をしなかった群(プラセボ群)と結果を比較することを目的とします。

✕5 .複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。

――― 生態学的研究

→誤りです。

正しくは、メタアナリシスです。

メタアナリシスでは、複数ある研究結果を1つにまとめ

介入効果の程度を再評価することを目的とします。

生態学的研究では、目的とする疾患の発生要因(曝露)に関する

仮説を作り出すことを目的とします。

付箋メモを残すことが出来ます。
6

正答は【1】です。

疫学研究について、復習をしましょう。

疫学研究は、研究対象者を観察して行う「観察研究」と、何らかの介入をして行う「介入研究」に大きく分けることができます。

観察研究の中には、暴露や疾病の頻度などを観察する「記述疫学」と、仮説を検証するために行う「分析疫学」(生態学研究、横断研究、症例対照研究、コホート研究)があります。

1.

横断研究とは、時間経過ではなく、ある一時点における状態の情報を収集し、分析する方法です。研究機関が短く経済的である利点がある一方で、一時点での評価であるため、因果関係の検証ができません。

2.×

症例対象研究です。発生頻度が低い疾患も、調査をすることができます。短時間で、かつ少ない労力や経費で結果を得ることができますが、要員への暴露状況が記憶に基づくなど曖昧さが残ります。

3.×

コホート研究です。要因と疾病の時間的順序は明確に把握することができますが、長い調査期間を必要とし、さらには経費もかかるので、発生頻度が低い疾患の調査には不向きです。

4.×

ランダム化比較対照試験(RCT)です。疫学研究の中で、最も科学的に信頼性のある結果を得ることができます。しかし、費用や手間がその分かかってしまいます。

5.×

メタアナリシスです。複数の研究においてられた効果を、総合的に判断する時には有用です。しかし、収集できる研究結果が公表されているものに限られるので、出版バイアスを生じることがあります。

2

疫学研究の方法と説明を理解して解答しましょう。

【疫学研究の方法と説明】

・横断研究:特定の集団の、一時点におけるデータを収集し分析などをする研究のことです。

・ランダム化比較対照試験(RCT):研究の対象者を無作為に分けて治療法などの因果関係を検討するものです。

・症例対照研究:疾病の原因を過去にさかのぼって探そうとする研究のことです。

・コホート研究:同じような年齢や経験をもった集団を対象に、特定の経験や特性をもとにグループ分けをし長期間追跡調査を行う研究のことです。

・メタアナルシス:複数の疫学研究の結果を量的に総合評価することです。

・生態学的研究:分析対象は地域や集団。異なる地域間の要因と疾病の関連を検討するものです。

選択肢1. 特定の一時点において、曝露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。 ―――――――――――― 横断研究

〇 「特定の一時点において、暴露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。」という研究は、横断研究です。

選択肢2. 現在の疾病の有無と過去の曝露要因の有無との関係について分析する。 ――――――――――――― ランダム化比較対照試験(RCT)

× 「現在の疾病の有無と過去の暴露要因の有無の関係について分析する。」という研究は、疾病の原因を過去にさかのぼって探そうとする研究なので、症例対照研究です。

選択肢3. 現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、曝露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。 ―――― 症例対照研究

× 「現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、暴露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。」という研究は、コホート研究です。

選択肢4. 対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への曝露と疾病の発生との因果関係を検討する。 ― コホート研究

× 「対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への暴露と疾病の発生との因果関係を検討する。」という試験は、ランダム化比較対照試験です。

選択肢5. 複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。 ―――――――――――――――――――――― 生態学的研究

× 「複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。」ということを、メタアナルシスといいます。

まとめ

この問題は、疫学研究の名称と方法を覚えて解答しましょう。

0

疫学研究には、観察研究と介入研究に分けられます。

観察研究は、研究対象者を観察して行う

介入研究は、何らかの介入をして行うことです。

選択肢1. 特定の一時点において、曝露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。 ―――――――――――― 横断研究

「特定の一時点において、暴露要因と疾病の有無との相関関係を分析する。」という研究は、横断研究です。

選択肢2. 現在の疾病の有無と過去の曝露要因の有無との関係について分析する。 ――――――――――――― ランダム化比較対照試験(RCT)

疾病の原因を過去にさかのぼって探そうとする研究なので、症例対照研究です。

選択肢3. 現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、曝露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。 ―――― 症例対照研究

「現在、疾病Aを有さない集団を追跡し、暴露要因の有無と疾病Aの発生との関連を分析する。」という研究は、コホート研究です。

選択肢4. 対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への曝露と疾病の発生との因果関係を検討する。 ― コホート研究

「対象者を介入群と非介入群に無作為に分け、要因への暴露と疾病の発生との因果関係を検討する。」という試験は、ランダム化比較対照試験です。

選択肢5. 複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。 ―――――――――――――――――――――― 生態学的研究

「複数の分析疫学研究の結果を量的に総合評価する。」ということを、メタアナルシスといいます。

まとめ

疫学研究には、観察研究と介入研究に分けられます。それぞれにどんな特徴があるのか確認するようにしましょう。

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