管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問6
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
疾病Aの有病率が10%である1,000人の集団を対象に、疾病Aのスクリーニングテストを行った。疾病Aを有する者で陽性反応になった者は90人、疾病Aを有しない者で陰性反応になった者は720人となった。このスクリーニングテストの陽性反応的中度を求めた。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 0.1
- 0.33
- 0.67
- 0.8
- 0.9
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この過去問の解説 (4件)
01
スクリーニング検査は、ある特定の疾患の自覚症状がない集団に対して
その疾患への罹患が疑われるものとそうでないものをふるい分ける目的で行われます。
陽性反応的中率=
真陽性者の数÷(真陽性者の数+偽陽性の数) で求められます。
疾病Aの有する者=1000×0.1(10%)=100
疾病Aの有しない者=1000-100=900
疾病Aを有する者で陽性反応になった者=90=真陽性者の数
疾病Aを有しない者で陰性反応になった者は=720
疾病Aを有しない者で陽性反応になった者は=900-720=180=偽陽性者の数
よって
90÷(90+180)=0.33
答えは「0.33」となります。
正解です。
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02
正答は【0.33】です。
スクリーニング検査の有効性を示す指標について、復習をしましょう。
〈スクリーニング検査成績計〉
※陽性(+)⇒ 疾病あり:90、 疾病なし:180、 合計:270
※陰性(-)⇒ 疾病あり:10、 疾病なし:720、 合計:730
※合計値 ⇒疾病あり合計:100 疾病なし合計:900 合計:1,000(スクリーニング検査合計値)
陽性反応的中度とは、検査で陽性であった者のうち、疾病を有する者の割合のことを示します。
そのため、陽性反応的中度は、「(陽性・疾病あり)÷(陽性・疾病あり+陽性・疾病なし)」で求めます。
今回は、90÷(90+180)=0.33となります。
その他、
・感度「(陽性・疾病あり)÷(疾病あり)」=0.9
・特異度「(陰性・疾病なし)÷(疾病なし)」=0.8
・偽陰性率「(陰性・疾病あり)÷(疾病あり)」=0.1
・偽陽性率「(陽性・疾病なし)÷(疾病なし)」=0.2
・陰性的中度「(陰性・疾病なし)÷(スクリーニング陰性者)」=0.99
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03
陽性反応的中度とは、結果が陽性になった者の内、疾病が存在する割合を示す言葉です。
陽性反応的中度の計算は、
(結果が陽性の者の内、病気にかかっている者/結果が陽性の者)
90÷(90+180) =0.33
集団は1,000人
有病者は1,000(人)×0.1=100(人)
疾病を有しない者は1,000(人)-100(人)=900(人)
疾病Aを有する者で陽性反応になった者は90人
疾病Aを有する者で陰性反応になった者は100(人)-90(人)=10(人)
疾病Aを有しない者で陰性反応になった者は720人
疾病Aを有しない者で陽性反応になった者は900(人)-720(人)=180(人)
× 間違いです。
〇 陽性反応的中度の式:(結果が陽性の者の内、病気にかかっている者/結果が陽性の者)
計算 90÷(90+180)=0.33
× 間違いです。
× 間違いです。特異度です。
特異度とは、陰性の者が陰性となる割合のことです。
特異度の式は(結果が陰性の者の内、実際の疾病を有しない者/実際の疾病を有しない者の総数)
計算 720÷900=0.8
× 間違いです。敏感度です。
敏感度とは、病気の者が検査で陽性になる割合のことです。
敏感度の式は(結果が陽性の者の内、病気の者/実際の疾病がある者)
計算式 90÷100=0.9
陽性反応的中度は、検査結果が陽性であった者の内、病気であった者の割合を示しています。
検査結果の信頼性を示すものなので、用語や計算式を覚えておきましょう。
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04
スクリーニング検査は、ある特定の疾患の自覚症状がない集団に対して、その疾患への罹患が疑われるものとそうでないものをふるい分ける目的で行われます。
陽性反応的中度:検査で陽性であった者のうち、疾病を有する者の割合のこと
陽性反応的中度は、「(陽性・疾病あり)÷(陽性・疾病あり+陽性・疾病なし)」
90÷(90+180)=0.33
スクリーニング検査表が何を示すものなのか確認するようにしましょう。
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