過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

管理栄養士の過去問 第36回 午前の部 問18

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
糖質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
ガラクトースは、非還元糖である。
   2 .
フルクトースは、ケトン基をもつ。
   3 .
スクロースは、グルコース2分子からなる。
   4 .
アミロースは、分枝状構造をもつ。
   5 .
グリコーゲンは、ヘテロ多糖である。
( 第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問18 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (4件)

18

正答は【2】です。

1.×

非還元糖とは構造上において、基が他の糖とグリコシド結合などで結合しているため、還元性を示さない糖のことです。トレハロースとスクロースが非還元糖です。

2.

フルクトースは、炭素数が6、2番目の炭素にケトン基(CO)を持つケトースです。

3.×

スクロースは、グルコースとフルクトースがグリコシド結合をした二糖類です。グルコース2分子からなるものは、マルトースです。

4.×

分岐状構造(α-1,6グリコシド結合)をもつデンプンは、アミロペクチンです。α-1,6結合がない、あるいは少ないデンプンがアミロースです。

5.×

グリコーゲンは、構成される単糖が同じ一種なので、ホモ多糖(単純多糖)です。セルロースなどの複数の種類の糖からなるものを、ヘテロ多糖(複合多糖)といいます。

付箋メモを残すことが出来ます。
7

×1.ガラクトースは、非還元糖である。

→誤りです。

ガラクトースは水溶液中で「鎖状のアルデヒド型」の構造をとることができ、

アルデヒドがもつ還元性を有しているため、還元糖です。

グルコースも同様の理由で還元糖に分類されます。

◯2.フルクトースは、ケトン基をもつ。

→正解です。

フルクトースはケトン基をもっています。

代表的なケトヘキソース(ケトン基をもつ六炭糖)として知られ、

天然のものはD-フルクトースで、多くの果汁中にあるので果糖と呼ばれます。

×3.スクロースは、グルコース2分子からなる。

→誤りです。

スクロースは、単糖であるグルコースとフルクトースがα-1,2グリコシド結合した二糖類です。

グルコース2分子からなるのは、麦芽糖(マルトース)です。

×4.アミロースは、分枝状構造をもつ。

→誤りです。

アミロースは分岐状構造をもちません。

分枝構造をもつのはアミロペクチンです。

アミロース (amylose) とは、多数のα-グルコース分子がグリコシド結合(α1→4結合)によって重合し、直鎖状になった高分子です。

×5.グリコーゲンは、ヘテロ多糖である。

→誤りです。

グリコーゲンは多糖ではありますが、

ヘテロ多糖ではありません。

ヘテロ多糖とは、2種以上の単糖やその誘導体が重合してできた多糖のことをさします。

グリコーゲンは、多数のα-D-グルコース分子がグリコシド結合によって重合していますが、構成している糖はグルコースのみなので、ヘテロ多糖ではありません。

0

糖質の種類や構成、構造について確認しましょう。

選択肢1. ガラクトースは、非還元糖である。

ガラクトースは、還元糖です。

選択肢2. フルクトースは、ケトン基をもつ。

正解です。

選択肢3. スクロースは、グルコース2分子からなる。

スクロースは、グルコースとフルクトースからなります。

グルコース2分子はマルトースです。

選択肢4. アミロースは、分枝状構造をもつ。

アミロースは、分枝状構造をもちません。分岐状構造をもつのは、アミロペクチンです。

選択肢5. グリコーゲンは、ヘテロ多糖である。

グリコーゲンは、ホモ多糖です。

まとめ

糖質の種類や構成、構造について確認しましょう。

0

糖質の種類や構成、構造を覚えておくと解答しやすい問題です。

選択肢1. ガラクトースは、非還元糖である。

× ガラクトースは、還元糖です。

【還元糖とは】

・他の物質を還元する性質をもつ糖類のことです。

・還元とは、タンパク質など他の物質から酸素を奪い自分は酸化されるという性質です。

【主な還元糖】

・グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースなど全ての単糖

・ラクトース(乳糖)、アラビノース、マルトース(麦芽糖)などマルトース型二糖類

・オリゴ糖

【主な非還元糖】

トレハロース、スクロース(ショ糖)

選択肢2. フルクトースは、ケトン基をもつ。

〇 フルクトースは、ケトン基をもちます。

フルクトースは果糖(単糖)のことです。

ケトース(糖質を化学用語で分類するときに使う言葉。鎖状構造の内部にケト基を1つ含む単糖類の総称)のケトン基は、アルデヒド基と入れ替わり、その結果、還元性を示します。

選択肢3. スクロースは、グルコース2分子からなる。

× スクロースは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)の2分子からなります。

・マルトース(麦芽糖)は、グルコース2分子からなります。

選択肢4. アミロースは、分枝状構造をもつ。

× アミロペクチンは、分枝構造をもちます。

【アミロースの基本構造】

アミロースは、直鎖状に結合したでんぷんです。

【アミロペクチン】

アミロペクチンは、でんぷん粒の水に溶けない外側の部分を構成する多糖類の一種で、分枝構造を持ちます。

選択肢5. グリコーゲンは、ヘテロ多糖である。

× グリコーゲンは、ホモ多糖です。

【ホモ多糖、ヘテロ多糖とは】

・多糖とは、単糖が10個以上グリコシド結合したものです。

・1種類の単糖から構成されているものを、ホモ多糖(単純単糖)といいます。

・2種類以上の単糖から構成されているものを、ヘテロ多糖(複合多糖)といいます。

【グリコーゲンはホモ多糖】

・グリコーゲンは、グルコース(単糖)により構成されるホモ多糖です。

【ヘテロ多糖例】

アガロース(寒天)、アルギン酸(昆布)など

まとめ

糖類に関する各用語を復習しておくと解答できる問題です。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この管理栄養士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。