管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問19

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒトのmRNAに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 核小体で生成される。
  • チミンを含む。
  • コドンをもつ。
  • プロモーター領域をもつ。
  • mRNAの遺伝情報は、核内で翻訳される。

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この過去問の解説 (4件)

01

×1.核小体で生成される。

→誤りです。

mRNAは核小体ではなく、核内で合成されます。

× 2.チミンを含む。

→誤りです。

mRNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)から構成されます。

チミンは含みません。

◯3.コドンをもつ。

→正解です。

mRNAはコドンをもちます。

1 つのアミノ酸は mRNA の連続した塩基 3 個 1 組の配列によって規定されています。

この 3 個 1 組の塩基配列をコドンと呼びます。

×4.プロモーター領域をもつ。

→誤りです。

mRNAはプロモーター領域をもちません。

プロモーターとはDNAにおける遺伝子の転写制御を行う領域であるため、

mRNAにはプロモーター領域はありません。

×5. mRNAの遺伝情報は、核内で翻訳される。

→誤りです。

mRNAの遺伝情報は、核外で翻訳されます。

mRNAは核の外に出て、リボソームと結合します。 このリボソームで翻訳が行われます。

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02

正答は【3】です。

1.×

核小体内で行われるのは、mRNAの転写です。mRNAは「核内」で生成されます。

2.×

mRNAは、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)で構成されています。チミン(T)を含むのは、「DNA」です。

3.

mRNA上にある3塩基のことをコドンといいます。アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)の塩基が3つでつくる組み合わせは64通りあり、アミノ酸によっては数種類のコドンをもつものもあります。翻訳開始を示す開始コドンはAUGの1種に対し、終了を規定する終止コドンはUAA、UGA、UAGの3種あります。

4.×

プロモーター領域は、mRNAではなく「DNA」がもっています。

5.×

核内ではなく、「リボソーム」で行われます。

参考になった数3

03

・mRNAは、核内でDNAの遺伝情報をコピーしたものです。

・DNAとの違いは、塩基のチミン(T)がウラシル(U)にかわっているところです。

・mRNAは4種類の塩基(A(アデニン)・C(シトシン)・G(グアニン)・U(ウラシル))を用いて情報を記録しています。

・mRNAは、3個の塩基で1つのアミノ酸を指定します。この3つの塩基配列のことをコドンといいます。

・mRNAはリボソームで翻訳されます。

こちらを踏まえて問題を見ていきましょう。

選択肢1. 核小体で生成される。

× 核内で生成されます。

【核小体で生成されるもの】

・リボソームRNA(rRNA)を産生します。

選択肢2. チミンを含む。

× ウラシルを含みます。

選択肢3. コドンをもつ。

〇 コドンをもちます。

【mRNAのコドンとは】

・1つのアミノ酸をあらわす3つの塩基配列をコドンといいます。

・コドン(codon)は、64種ある遺伝暗号(genetic code)です。

選択肢4. プロモーター領域をもつ。

× プロモーター領域をもちません。

プロモーター領域とは、DNAの遺伝子上にある転写に関わる部分です。

選択肢5. mRNAの遺伝情報は、核内で翻訳される。

× mRNAの遺伝情報は、細胞質基質にあるリボソーム上で翻訳されます。

まとめ

mRNAについて復習しておきましょう。

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04

遺伝情報にはいくつかのRNAが関わっています。確認するようにしましょう。

選択肢1. 核小体で生成される。

核で生成されています。

選択肢2. チミンを含む。

mRNAはチミンではなく、ウラシルを含みます。

選択肢3. コドンをもつ。

正解です。

選択肢5. mRNAの遺伝情報は、核内で翻訳される。

プロモーター領域は、DNAに存在しています。

まとめ

mRNA の遺伝情報は、リボソームで翻訳されています。

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