管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問30
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
循環器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 仮面高血圧では、家庭血圧は正常である。
- 狭心症では、心筋壊死が生じる。
- 深部静脈血栓症は、肺塞栓のリスク因子である。
- 右心不全では、肺うっ血が生じる。
- ラクナ梗塞は、太い血管の閉塞による脳梗塞である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は【3】です。
1.×
仮面高血圧は、診察室で測定したときの血圧値は正常であるのに対し、診察室外での血圧値が高値であることをいいます。
2.×
狭心症は、冠動脈の狭窄により一過性の心筋虚血を起こす疾患です。心筋壊死が生じる疾患は、「心筋梗塞」です。
3.〇
深部静脈血栓症は、肺塞栓のリスク因子です。肺塞栓とは、肺の血管に血の血栓が詰まって、突然呼吸困難や胸痛などを引き起こす病気です。
4.×
肺うっ血が生じるのは、「左心不全」です。右心不全は、体静脈うっ血が生じます。
5.×
ラクナ梗塞は、脳の細い動脈(穿通枝)の動脈硬化により生じます。
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02
循環器疾患(高血圧、狭心症、深部静脈血栓症、右心不全、ラクナ梗塞)に関する問題です。
では、問題をみていきましょう。
× 仮面高血圧では、家庭血圧は高い状態です。
診察室血圧は正常なのに、家庭血圧は高い状態を仮面高血圧といいます。
仮面高血圧の患者さんは、心血管イベントリスクが高く、脳血管疾患が持続性高血圧のヒトより早く進行します。
× 狭心症は、冠動脈が狭くなることで、血管が狭くなり一時的に酸素不足となります。
症状として、胸が痛くなったり圧迫感がでたりします。
心筋梗塞では、心筋壊死が生じます。
〇 深部静脈血栓は、肺塞栓のリスク因子です。
・肺塞栓とは、肺動脈に深部静脈血栓などの血液の塊が詰まる病気のことです。
・深部静脈血栓症とは、血液を足から心臓へ戻す深部静脈という血管に、血栓ができた状態のことです。
× 右心不全では、肺に送り出せない血液が、全身の静脈系にうっ血します。
例えば頸動脈怒張、胸水、腹水の貯留、消化管粘膜浮腫、手足のむくみなどです。
・左心不全では、肺うっ血がおこります。
× ラクナ梗塞は、脳の深い場所に発生する小さな脳梗塞です。
太い血管から枝分かれした穿通枝(せんつうし)と呼ばれる細い血管の先が閉塞します。
循環器疾患についてしっかりと復習しておきましょう。
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03
循環器疾患についてリスクや因子、食事制限について確認しましょう。
仮面高血圧は、診察室血圧が正常で、家庭血圧が高血圧になります。
狭心症では、心筋壊死は生じません。
正解です。
左心不全では、肺うっ血が生じます。
ラクナ梗塞は、脳のごく細い血管(穿通枝)が詰まって起こります。
循環器疾患についてリスクや因子、食事制限について確認しましょう。
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