管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問38

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

血球に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 赤血球には、ミトコンドリアが存在する。
  • 好中球は、抗体を産生する。
  • B細胞は、胸腺で成熟する。
  • 好酸球は、アレルギー反応に関与する。
  • 血小板には、核が存在する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は【4】です。

1.×

赤血球は、酸素を運ぶという重要な役割を担っています。細胞内に、ミトコンドリアではなく、酸素を結合するヘモグロビンをいう色素を多量に含んでいます。

2.×

好中球は、細菌などの異物や組織破壊産物を細胞内に取り込み、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)などの加水分解酵素や、活性酵素により、それらを消化する貪食作用があります。

3.×

胸腺で成熟をするのは「T細胞」です。B細胞は、骨髄で分化します。

4.

好酸球は、アレルギー・炎症反応に対しては、抑制的作用と促進的作用の両方を示します。このため、寄生虫症やアレルギー性疾患の際には、好酸球が増加します。

5.×

血小板は、造血幹細胞から分化した巨核球が崩壊してできた細胞のかけらで、核はありません。血小板の大きな役割は、血小板血栓(一次血栓)の形成です。

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02

血液中の45%は血球、残りは血しょうと呼ばれています。

血球には、赤血球と血小板、白血球(好中球、リンパ球(B細胞)、単球、好酸球、高塩基球)があります。

問題をみていきましょう。

選択肢1. 赤血球には、ミトコンドリアが存在する。

× 赤血球には、ミトコンドリアは含まれていません

赤血球は、核やミトコンドリアは含まれていません。細胞質にヘモグロビンを含む細胞です。

選択肢2. 好中球は、抗体を産生する。

× 好中球は、抗体は産生しません

好中球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除します。

好中球は白血球の半数以上を占めています。

選択肢3. B細胞は、胸腺で成熟する。

× B細胞は、胸腺で成熟しません

胸腺で分化成熟するのはT細胞です。

B細胞は、骨髄で分化します。

選択肢4. 好酸球は、アレルギー反応に関与する。

〇 好酸球は、アレルギー反応に関与します

好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応や喘息、寄生虫感染で重要な働きをもちます。

選択肢5. 血小板には、核が存在する。

× 血小板には、核は存在しません

血小板には核がなく、形も不定形です。

血小板の働きは、止血、血液凝固に重要な働きをしています。

まとめ

血球の内、唯一核を持つのは、白血球です。

血球について復習しましょう。

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03

血球それぞれの働きについて確認しましょう。

選択肢1. 赤血球には、ミトコンドリアが存在する。

赤血球には、ミトコンドリアは存在しません。

選択肢2. 好中球は、抗体を産生する。

形質細胞は、抗体を産生します。

選択肢3. B細胞は、胸腺で成熟する。

Bリンパ球は、骨髄やリンパ節で成熟します。

選択肢4. 好酸球は、アレルギー反応に関与する。

正解です。

選択肢5. 血小板には、核が存在する。

血小板には、核は存在しません。

まとめ

血球それぞれの働きについて確認しましょう。

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